228事件の証言と 台湾の言論空間 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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228事件の証言と 台湾の言論空間




【台湾取材レポート】日本語族・陳添良氏に聞く[桜 H21/5/11]

まずはこの動画の228事件の証言として貴重なので 文字情報に変換しておこうということで記事にしました。またそこから読み取れるものもあります。
まずは 動画の証言者は陳添良さんで 昭和3年生まれ81才 16才で志願兵フィリピン シンガポール 終戦はインドネシアスマトラ18才で終戦の日本語世代です。
レポーター「228事件で覚えていることありますか」

陳添良さん「228 事件と言ったらね 私も しばらく 田舎へ逃亡しましたよ そうしなかったらね 特にね昔 軍人だったひとはね まあ軍で 働いたひとはね ほとんど 裏切りとみられて ま~あ 何か罪かけて 皆銃殺するとか あるいは 牢屋入れられる だから私もしばらく 田舎へちょっと 逃亡
したの」

レポーター「知り合いの方で 殺されたケースありますか?」

陳添良さん「へぇ 私の目の前でねぇ あの殺されたの見ましたよ 目の前で と言うのは・・・」

レポーター「どんな風に どんなことで殺されたんですか?」

陳添良さん「いや どんなじゃなくて そう 228のとにかく・・一日まえだったっかな とにかくね
向こうに公園が あの あの 仕事行く時でしょ だからね あの弁当箱持っていることを・・
それを向こうの警備員がね あの つかまえてね あの 『これなにか?』って 見つけたの
見つけたら あれは弁当ですよ もう仕事行く そう弁当 それをあけて見てから『来なさい』っと
言って それで行ったら もう二分間ぐらいさ 『パッパ-ン!』って殺された それを私 
目で見ましたよ そう なんにもない なんにも悪いことしないし とにかくね-もう当時ねぇ
仕事あのなんというか みんな苦労しちょるでしょ だから仕事に行く人・・
工員がそれを仕事行くのをとにかく見て 何も持ってないでしょ あたし見たら あれ 
弁当箱見つけただけで それでとにかく『行け』といって あとで直ぐに殺されてしまう 
それをわたし本人の目で見ました だから 今でもこの政府は とっても 嫌いです。  
今でも そう」

レポーター「そういう若い台湾の方は 228の実態をご存知なんですか そういうことがあったっていうのを」

陳添良さん「いや それはね もう わからないといってでしょ というのは 学校の教育でね 
とにかく そんなことは いわないですよ かえってあの国民党が来て それでぇ あの
なんというか あの それで皆さんの生活が良くなったとか それでそんなことを言うですよ
別に 昔の228のことは まあ台湾人が 自分と共産・・共産党と連絡してるから殺された
という しかし今のところね かえってこの国民政府が 共産党と一緒になって 俺達を
いじめてる 今のところは」

レポーター「共産党と一緒に・・」

陳添良さん「そうそ わたしをいじめてるといっている 昔は反対に わたし達が国家の・・共産党っと一緒に
なってのを それで殺された 今は反対に この政府は共産党と一緒になって わたし達を
いじめておる 今のところ」

レポーター「それは ひどいですねぇ」

陳添良さん「そうそう だからわたしも この国家がもう ゆる・・くてね とにかく とっても嫌いっすよ
かえって 日本が大好きで もう今 でもね 日本がどうかしていると思うよ 私が日本の為に
やってくれた 果たしてくれた それを日本の政府は わたしを 何もね 考えてくれない
で 日本の軍人だって 日本人だったら恩給はもらえる わたし達は恩給をもらえ・・反対にね
 この政府から ■■■■■として それでそうとう 苦労しましたよ」

老人Aさん「日本は台湾に 注意してください 今は注意してください 今はもう回転しているだから・・
僕は話は 僕は言わない 日本・・」

「怖いから」

老人Aさん「今の政府は変わっているだから 日本は台湾に注意してください  
これはありがとうございます」

レポーター「国民党だから 228のこととかいいにくいんですね」

老人Aさん「ええ せせぇ ありがとうございました ありがとう」

陳添良さん「今でも この政府が怖いの 今でも わたしは日本政府は 怖くないけど 
一般の人はみな(国民党政府)怖いの ははは」

レポーター「台湾なのにこの政府が怖いの?」

陳添良さん「そうそうそう この政府が怖いの 今は・・昔よりちょっといいか 昔ね こう話したら
2~3分したらもう すぐ捕まってしまうよ 今のように まだ ちょっと話すことが出来るけど
昔 そうじゃない ここでニ三分話したあとで もう直ぐ捕まってくるよ 昔 そんな 酷かったの」

レポーター「どんな風に酷かったの」

老人Bさん「5~6人の人がね話したら すぐ捕まえられる」

レポーター「政府のこと話すとつかまえられるの?」

老人Bさん「へへへ・・・・・・・・」


番組では馬政権になって話しにくくなったように言っているが 台湾人が「国民党、228事件」について話をしないのは 戦後~現在までほぼ同じ。

特に台北市は外省人の多い地区でありこの傾向は強い 外省人の前では絶対に政治的な発言をしないのは228事件を経験した世代 いつまた外省人が台湾人を殺し始めるか分からない 恐怖心は事件から半世紀たってもなくならない。まして 228事件の台湾人を暴徒としている 馬英九など 外省人の台湾人への認識や態度は表面的に変わったふりをしても 228事件から変化は基本的にない。

若い台湾人世代はノンポリで政治に無関心という傾向はあるが 家庭で228事件のことなど きちんと教えられている若者は ノンポリで政治には無関心と馬鹿を決め込むふりをして 決して意見を言わないように家庭で教育されている人も多い、知りあって何年もたって2たりっきりになって 初めて政治的な信条を聞くということが何人もあったが やはり再び戒厳令でもひかれる時代が来れば 中国人は必ず 粛清する順番として無作為に台湾人主体主義者を殺すだろうという予測は間違いなく確実なことであり 誰も殺される為の「デスノート」に名前を書き込んでもらいたい人間がいるはずもなく 意見を言って目をつけられたくないのだ。

「省籍問題なんて 台湾の若者なんにも気にしてませんし もう時代が変わったんですよ 台湾人と外省人 彼らは 既に融和しているのに 日本人のあんたが 省籍問題を取り上げ 国民党批判するのは 中国人憎しの歪んだ思想だ」

という批判を 自分は 過去掲示板、ブログ、台湾駐在中に 自称リベラルな知台湾を名乗る日本人から何度も批判されたが 「気にしなくなって融和している」のではなく「恐怖心から大人しくしている」の区別が付かない日本人は 外野席でも台湾問題に入ってくるなっていうことを この動画から考えてほしいものです。



以上
2009/6/20(土) 投稿
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