立法院占拠の学生指導者 林飛帆 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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立法院占拠の学生指導者 林飛帆


台湾の立法院占拠が今の時点で 馬政権が強制排除に手が出せない状況になっている。それはなんといってもネットを駆使し その主張を世の中に伝え 統制のとれた組織で お抱えメディアや動員での従来の国民党手口を封じているからなのだろう。
立てこもりと言っても中で何が行われているか公開、メディアを通しても行なっているので 今の状況だと 馬政権も「封鎖」し彼らを下界からシャットアウトし情報操作の手段も用いることが出来なくなった。
そうしてみると この学生運動の指導者林飛帆という人は かなりの頭脳で指揮官としてもたいした人物ということがわかる。
ちょうど期待通りのインタビュー記事がようやく出て来たので紹介することに
毎日新聞



【台北・鈴木玲子】台湾が中国と昨年調印した「サービス貿易協定」の承認に反対する学生が立法院(国会)議場を占拠し続けている問題で、学生指導者の林飛帆さん(25)=台湾大学院生=が27日、毎日新聞のインタビューに答え、「台湾の民主主義を救うためだ」と、抗議運動の拡大と議場の無期限占拠を含めた徹底抗戦を訴えた。

協定は立法院委員会で審議されていたが、17日に与党・国民党が審議を打ち切り、本会議で強行採決に持ち込もうとした。これに反発した学生らは18日に議場を占拠。馬英九政権は議場からの退去を呼びかけるが、学生は協定撤回をしない政権の対応は「不誠実だ」と反発を強める。 林さんは「(審議打ち切りにより)代議政治制度はもはや正常機能を失ったので議場を奪還した。民主主義を破壊するのではなく、救うためだ」と述べ、国会にあたる立法院を占拠するのは民主主義の原則に反するとの批判に反論。30日には総統府前でも抗議集会を実行すると宣言した。


17日の審議打ち切りから18日の占拠までこのスピードははやい

就職難や住宅価格高騰が原因で、台湾の若者の生活は苦しい。馬政権下で中台経済交流が活発化する中、学生らには、中国資本の進出により台湾の弱小企業が打撃を受け就職機会が奪われ、将来的に中国にのみ込まれる、との懸念もある。一部メディアは、政権が協定発効を急ぐのは馬総統が中国の習近平国家主席との会談を実現したいため、と報じる。


台湾の初任給はこの15年ほとんど上がっていない 日本も同じ状況であるのだけれど 台湾の場合 成長率は0成長ということではなく 中国の成長に引っ張られたことも要因ではあるのだけれど 日本から見れば羨ましい成長があっても 給料の伸びはほとんどなく 大陸への工場移転は進み 統計的に失業率は横ばいだが 新卒の就職はかなり厳しいものになっている。
ただでさえ人口密度の高い都市化の進んだ台湾は 日本と同じく「土地資本制」的な性格があり 投機に関しては一般投資家も熱心なので 土地・住宅は確実な投機対象として存在、ただでさえバブル気味で いまの給与水準からしたらマンション買うのも夫婦共稼ぎで30年ローンでギリギリ 中国資本にフリーで開放したら経済的雇用を生み出す投機より魅力的なやり逃げの「投機先」になることは必至、空洞化に拍車が更にかかる。

林さんは「中台の経済交流自体には反対していない」とした上で「協定調印前に内容を確認する機能がない。ブラックボックスの中で調印されたのが問題」と主張。内容を確認する機能を法制化し、その後で協定を再審議すべきだと訴える。一方、政権は「就業機会も増え、台湾への経済効果は大きい」と説明。調印前も立法院や各種業界に対し説明会を開いており「ブラックボックスではない」と強調する。


こうして考えると状況は民主党政権下の日本をさらに最悪にした状況でしょうか 反転して国内成長を確実に良くするのは 中国との関係べったりから距離をとった安倍政権の政策がモデルケースになるのかもしれない。
グローバルといいながら結局 国内に産業残す政策に集中しないと国に将来はない 多国籍企業のみで国は成り立たないのだから。
スピードと実行力 指導者には必要ですかね。10年後の林飛帆さんどうなっているか楽しみです。
歴史が繰り返され テロ行為を受けないように彼に注目してください。そして誰が足を引っ張り始めるか。

以上
2014/3/30(日) 投稿

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