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『台湾銀行旧宿舎』のその後(台湾北投)
その後のシリーズじゃないですけれど 確実に日本情緒が消え行くものと 保存されるものとで選別されている現在の台湾 三年半前 北投関連で最初に書いたものに『北投の古蹟 台湾銀行旧宿舎』という記事がありご紹介すると
北投の古蹟 台湾銀行旧宿舎
三棟と和風庭園からなる。道路沿いの建物は1935年築 もともと「新松島旅館」で他の二棟は「小塚兼吉の別荘」で1922年ごろの建物のちに新松島が購入し旅館の一部となる。1941年ごろ台湾銀行が購入 台銀の倶楽部、宿舎となる。和洋融合の建築で保存の価値があると解説にあるが 荒れるに任せていていずれ倒壊朽ち果てる運命のように思える。(市定古蹟とはあまり拘束力のないもののような気がする)
市定古蹟 北投区温泉路103号
市定古蹟 北投区温泉路103号
こんな記事だったわけですが

過去記事の写真
その記事から3年半の月日が流れ 今年の10月に台湾に帰国した時に この宿舎跡の崩壊がどの程度進んだのか確認しに行った。先日紹介した『善光寺 登山口の碑』の50mほどの近い場所にある。

更に崩壊が激しく 半分残っていた屋根も完全に抜け落ちてしまっていた 建物は吹きさらしで風が吹き込むと 結構崩壊は加速するようで 人の住まない家は傷みが激しいというまさに見本のようなものだ 結構近い時代の20年前ぐらいの写真では 原形をかなりとどめていたのだが この勢いだと完全に消滅してしまいそうだ。

この台湾銀行旧宿舎は写真の奥の沢筋に建物が更にあったようでかなり大きな施設だったことが今回 草が刈られていたのでわかった。木々が伸び放題であった三年前の写真と比べると この手入れは復旧工事の前工程的な作業なのだろうか?
注意書きの「台湾銀行総務室」のプレートがあり「修復期間立ち入り厳禁」ということなので ついに修復へ動き出したってことなのだろうか? ここまで崩壊が進むと修復というより再建に近くなるのだろうが楽しみだ。半官半民のような台湾銀行だが 市定古蹟ということで民間の力で復旧工事をするのだろうか その過程を注目したいと思う。
以上
2009/11/29(日)投稿

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