柳沢発言と少子化問題と国会審議
柳沢大臣の機械発言に関し わたしは罷免を希望している、まあ罷免ということより 安部首相の手が汚れぬよう辞任が最善であると思う。しかし これだけ騒ぎが大きくなると 辞任でも罷免でも下らぬ野党の要求に屈したという形になってしまうので頭の痛いところである。
柳沢大臣の責任を問うのは 女性差別に敏感に反応したフェミニズムからではなく 今の日本で最重要課題は憲法改正と並ぶ 少子化という問題があるからだ。なんといってもこのままいけば 日本の人口が一世紀もせぬうちに半分になり 美しい国という前に 国力が衰退してしまうことを危惧するからだ。日本語人口は1億は保たなければ文化的に力を強く発揮できない。
少子化対策といっても これまで女性一人当たりの出産人数が1.5から1.2に0.3ポイント落ちるまで それほど社会が変化したわけでもなく また対策に莫大な財政を投入したところで この数値が0.3ポイント上昇する具体的施策は存在しない。
日本の人口のピラミットの中に存在する大きな凹みは 40年ほど前の丙午の年であるが この年に日本が迷信に覆われた国であったかというとそうではない。この現象はただの「気持ち」が引き起こした出来事であった。
今年の干支は猪であるが 中華圏では出生数の上昇が確実に予想されている。これは干支の「いのしし」が中華圏では「ブタ」のことであり 台湾・中国・シンガポールなどでは「ブタは多産で子孫繁栄の為には縁起がよいのでこの年の子供は縁起がよい」という「ただの気持ち」が出産に向けた動機となりうるからだ。
要するに 対策よりも出生に関しては「気持ち」が出生数を増やす最大要因なのだ。柳沢大臣は 金融などに関しては有能な人物でなのだろうが このような気持ちを盛り上げることが最大の仕事であり使命である人が全くそのことを分かっていないがゆえの発言だろう。言わせてもらえば「無能のうえに迷惑 切腹しても気持ちがおさまらない」といったところだ。とんでもないことをやらかしてくれたと。
しかし野党もフェミニズム丸出しの審議拒否がどれほど国民の共感を得られるものか このあたりの感覚も愚かであり 共産党も他の野党に迎合せず審議拒否をしなければ多少なりとも株があがっただろうにこれもまた愚かである。
以上
2007/2/4(日) 投稿