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専売局 (台湾)現「臺灣菸酒股份有限公司」

専売局(台湾)Wikipedia
専売局は台湾台北市南昌街に位置する台湾の国定史跡。ルネッサンス調の赤レンガ建築であり、建築された1913年から2000年にかけて台湾の専売事業の中枢としての役割を担っていた。

沿革
日本統治時代の1913年に着工され、1922年にアヘン、食塩、樟脳、タバコ、酒、マッチ、度量衡儀器、石油を取扱う専売局庁舎として完成し、台湾における専売事業の監督庁舎として機能していた。日本統治時代のみならず、戦後に国民政府により接収された後も公売局としてアヘン以外の専売事業を継承していた。しかし当初は専売制度は汚職の温床となり、1947年2月28日には台湾省専売局台北分局(現在の彰化銀行台北分行)での闇タバコ取締りを契機に二二八事件が発生している。
1950年代になると台湾の公売制度に修正が加えられ、食塩が専売対象から除外され、石油は台湾中油に専売業務が移管され、度量衡儀器及びマッチは民間の取扱いとなった。1960年代末には樟脳が専売事業から除外され、専売業務はタバコと酒のみとなったが、それも1990年代に漸次民間に開放されていった。2002年、公売局は台湾?愨酒股?囲有限公司として民営化され、台湾における専売事業は正式に終了する。公売局の建物は台湾?愨酒公司の本社としてそのまま利用されていた。
建築物は1998年に中華民国政府により国定史跡の指定を受けている。2006年からは国立台湾博物館、旧日本勧業銀行台北支店、旧三井物産台北支店、台湾総督府交通局鉄道部、専売局樟脳工場の6施設を複合整備し首都核心区台湾博物館として整備される予定であり、専売局は台湾産業博物館の一つとされる計画である。
専売局は台湾総督府営繕課の森山松之助の設計、神戸組の施工により建設された。

「複合整備し首都核心区台湾博物館として整備される予定」とは知らなかった。
設計者の森山松之助さんの建築物は特に見事で 台中州庁、台北州庁、台南州庁といい仕事しています。
台中州庁
台北州廳舍(現 監察院)
台南州庁(国家台湾文学館)
森山松之助Wikipedia
森山 松之助(もりやま まつのすけ、明治2年6月2日(1869年7月15日) - 昭和24年(1949年)4月2日)は、日本統治時代の台湾で活躍した建築家。大阪市出身。台湾総督府営繕課在任中、台湾の多くの官庁建築を手がけたことで知られる。
略歴
外交官・貴族院議員を務めた森山茂の子として明治2年(1869年)に大阪市東区平野町(現 大阪市中央区平野町)に生まれる。(なお、叔父に五代友厚がいる。)学習院を経て、明治26年(1893年)第一高等学校を卒業後、東京帝国大学工科大学建築学科において辰野金吾のもとで学び、明治30年(1897年)に卒業。大学院、明治31年(1898年)第一銀行建築係嘱託、明治33年(1900年)東京高等工業学校の建築学講座担当を経て、明治39年(1906年)に台湾に渡り、大正10年(1921年)までの間、台湾総督府営繕課技師として多くの官庁建築を手がけた。明治45年(1912年)には欧米各国視察のため出張している。その後日本に帰国し、大正11年(1922年)に東京に森山松之助建築事務所を開設し、多くの民間建築等を設計した。
作品
* 台湾
o 台北水源地水道喞筒室(現 自來水博物館、1908年、台北市)
o 台南郵便局(1909年、台南市)
o 総督官邸・改築(現 台北賓館、1912年、台北市)
o 台中州庁(現 台中市政府、1913年、台中市)
o 台北州庁(現 監察院、1915年、台北市)
o 台南州庁(現 文資中心、1916年、台南市)
o 台湾総督府(現 総統府、1919年、台北市、実施設計を担当)
* 日本
o 旧久邇宮邸(現 聖心女子大学パレス、1924年、東京都渋谷区、登録有形文化財)
o 本所公会堂(現 両国公会堂、1926年、東京都墨田区)
o 新宿御苑 台湾閣(1927年、東京都新宿区、都選定歷史建造物)
o 旧蜂須賀邸(オーストラリア大使館、1927年、東京都港区、現存しない)
o 片倉館(1928年、長野県諏訪市)
o 東京歯科医学専門学校(東京歯科大学水道橋校舎、1929年、東京都千代田区、現存しない)
o 東京弁護士会館(1932年、東京都千代田区、現存しない)
以上
2009/6/28(日)投稿