五箇条の御誓文ができるまで 2002/ 6/30 大和心549
江戸幕府体制と鎖国の長さを考えると 五箇条の御誓文が文明開化の中 奇跡的に出現したともいえる。しかしこの奇跡的なものは 坂本竜馬をはじめとした連携で出来上がったものであることを知ることができる。
由利公正案「議事之体大意」
一 庶民志を遂げ、人心をして倦まざらしむるを欲す。
一 士民心を一にし、盛に経綸を行ふを要す。
一 知識を世界に求め、広く 皇基を振起すべし。
一 貢士期限を以て、賢才に譲るべし。
一 万機公論に決し、私に論ずるなかれ。
福岡孝弟案「会盟」
一 列侯会議を興し、万機公論に決すべし。
一 官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざしむるを要す。
一 上下心を一にし、盛に経綸を行ふべし。
一 知識を世界に求め、大に 皇基を振起すべし。
一 徴士期限を以て、賢才に譲るべし
奇跡ではなく 民族の知恵の結晶であり 近代の自覚を多くのひとが持つことのできた素晴らしく民度の高い日本人の存在に驚嘆と誇りを感じる。
昭憲皇太后陛下の御歌
慎独(ひとりをつつしむ)
人知れず 思ふこころの よしあしも
照し分くらむ 天地のかみ
ものを照らして思うこころ この大和心が 時代にふさわしい考えを 多くの日本人に同時に生む背景がここにあるのではないだろうか。
以上
2006/3/19(日) 投稿