「この毒餃子問題について、中国のネットでは日本製品を排斥する訴えが横行している。
2月3日、「人民日報」の『強国フォーラム』なるサイトには
●餃子事件の教訓。われわれは今後、日本製品をボイコットすべきだ。一番いい方法は、それこそ日本製品の事故を引き起こし、全国的に使用禁止にする。(略)厳しい処罰が待っている。
また、『猫眼看人』というサイトには
●中国特産の黒い食品を輸出して、南京大虐殺の報復をします
●中国人は農薬食品をよく食べるのに、なぜ死なないのか?日本人はとても弱いです。
さらに2億人がアクセスするという「網易」には
●私は強く要求する。日貨を買うな!日貨は中国市場から出ていけ
●新しい七七事変(ろ溝橋事件)。中国人よ、小鬼子(日本人の蔑称)の新たなかん計に要注意だ
●日本は中国に依存している。中国人が1カ月日貨を買わないと、数千企業が破産直面する。半年買わないと、日本経済は徹底的に崩壊!再び日本をのさばらせるな
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中国ネットには、もう戦争気分が充満しているという。
中国国家品質監督検査検疫総局の王大寧・輸出入食品安全局長が6日、ギョーザ中毒事件で訪中した日本政府調査チームに対し、日本の報道が過熱しているとの懸念を表明した上で「中国の対日貿易だけでなく、日本の対中貿易にも悪影響が及ぶかもしれない」と話していたことが分かった。複数の日中関係筋が8日、明らかにした。(産経新聞 2/8)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080208/chn0802081831004-n1.htm
発言について日本政府筋は「世論対策で有効な手段を打たなければ、日本の対中輸出製品を対象に何らかの報復的措置を取るとけん制した内容と受け止められる」と指摘した。
一方、6年前、米国で歩行困難牛がBSEに感染と発表した、2日後の平成14年12月26日に、厚生省は食品衛生法に基づく米国牛肉の輸入全面禁止処置をとった。
にもかかわらず、今回、桝添厚生労働大臣は、今月1日の参院予算委員会で天洋食品の製品を対象に、食品衛生法8条による輸入禁止処置を取ることも検討する考えを表明するも、かけ声倒れに終わってしまった。
また、町村官房長官は傍観者に終始しているとの報道がなされているように、米国への対応にくらべ中国へは腫れ物にでもさわねような対応しかしていない。
ところで、高濃度の有機リン系殺虫剤「メタミドホス」や「ジクロルボス」が検出された製品の製造日である昨年の6月3日、10月1日、同月20日の3日間は中国の祝日や週末の休日にあたり、製造元「天洋食品」での従業員数や製造量が平日より少なかったことが8日、関係者の話で分かった。(産経新聞2/8)
「メタミドホスは日本で流通せず、中国では広範囲につかわれています。常識的には、餃子の製造、流通のどの段階でも中国で混入し得たと考えるべきですが、袋の穴が開いていたりして、鑑識的には、日本での混入を否定しきれなくなってしまいました」(警察庁関係者)しかし、どう考えても、中国において毒が混入されたとみるのが妥当であるが、中国政府の幹部は、「毒は日本で入れられた」と言い放っているという。
政府の無策に、被害者は日本であるにもかかわらず加害者にされてしまうのか。
南京大虐殺も従軍慰安婦などすべてにおいて日本人が悪かったと烙印を押されたように。
【ご参照】
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 2月9日(土曜日)
通巻第2080号
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毒入りペットフーズ、インチキ玩具、薬などで中国のメーカー二社と米国の輸入業者を起訴
ラベルを偽造して検査を逃れた証拠が明らかに
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ヘラルドトリビューン(2月8日付け)の11面に以下の記事がある。
ミズーリ州カンサスシティの連邦地裁が、中国からペットフーズと偽ってデタラメな中身のもの(タンパク質グルテンに石灰をまぜたり)を輸入した業者、ならびに中国のメーカー二社を起訴している。
起訴の中身はといえば、中国における製造過程での毒素混入の証拠が固まらず(中国側の非協力により)、結局、輸出並びに輸入検査をごまかすためにラベルをほかの物資を示すものに偽造していた、動かぬ証拠を固めて、有罪に持ち込むのが、検察側の考え方だたと伝えている。
この裁判は、そのごの鉛入り玩具、人形、不良タイア、ナマズなど一連の中国製品のインチキ裁判の嚆矢となるため全米から注視されている。
米国で起訴となる法律は、しかしながら中国では適用されないために、ラベルごまかしの犯罪だけで法廷に持ち込んだのだ。もちろん、中国の業者は出廷するわけでもなく、海外逃亡(休暇といって海外に身を隠しているらしい)。
この裁判のゆくえ、日本とて他人事ではあるまい。
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-1281.html
」
これに関連した過去のブログ書き込み
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-1281.html

