産経新聞 2007.12.12 23:14
「天皇誕生日祝賀会で、台湾外交部長が初祝辞
日本の在台代表機関、交流協会台北事務所が主催する天皇誕生日の祝賀会が12日、台北市内のホテルで開かれ、黄志芳外交部長(外相)が台湾の外交担当閣僚として初めて祝辞を述べた。黄部長は同事務所の池田維代表を「大使」と呼び、「意義深い会合で台湾政府と人民を代表してあいさつし、天皇陛下を始め日本政府と国民に祝賀の意を表することができ光栄だ」と述べた。
祝賀会は1972年の日台断交以降、中止に追い込まれた。2003年、中国が反発する中、台湾の政財界人を招いて再開したが、昨年まで台湾側の祝辞は対日交流機関、亜東関係協会代表が行っていた。(台北 長谷川周人)」
http://sankei.jp.msn.com/world/china/071212/chn0712122314006-n1.htm
写真は「交流協会台北事務所の内田勝久所長(左)と亜東関係協会の許水徳会長(右)」デス。
はじめに対台湾窓口機関である交流協会の台北事務所とは形式上では民間団体でありながら、日本の外務省の認可を受けている事実を念頭にレセプションを述べたいと思います。
日本の対台湾窓口機関である交流協会の台北事務所が2003年12月12日午後7時より、台北市内にある国賓御用達のホテルで天皇誕生日祝賀レセプションを挙行いたしました。台湾での開催は1972年の日台断交後初めてのことです。台湾側からは600名ほどの招待状が渡されたうち、主に総統府の邱義仁・秘書長、簡又新・外交部長(外相)、与党の民主進歩党立法委員(国会議員)及び国民党の蕭(しょう)万長・副主席(注目!)などの幹部クラスや財界関係者ら四百数十人が参加しました。なお招待されていた親日家の李登輝前総統は欠席で陳水扁総統と呂秀蓮副総統は招待されませんでした。
これは以前から温めていた企画を交流協会としては初めての試みであり、発表と同時に支那は「大使館など在外公館で行われている国家的行事を行うことは民間団体の活動範囲を超えている」と反発するという執拗な抗議にも関わらず交流協会台北事務所の内田勝久・所長は、双方が代表して盛んに交流することにより、将来における日台両関係のよりきめ細やかな発展につながるようにという考えで天皇誕生日祝賀レセプションは期日通りにこうして開かれました。こうした意義は極めて特殊なものですが、今後の対台湾の交流への新たな道しるべとして印(しる)されたことでしょうし、台湾側も言うまでも無くこれを重くかつ好意的に受け止めておりました。
レセプションの流れとしては初めに日本の国歌「君が代」が会場に流れる中で対台湾窓口機関である交流協会台北事務所の内田勝久・所長は「天皇陛下の御誕生日をお祝いし、また、陳水扁総統とすべての台湾の皆様のご健勝、ご発展をお祈りします」とあいさつ。台湾の対日交流窓口機関である亜東関係協会の許水徳・会長は「中華民国(台湾)と日本国」との言葉を盛り込みながら祝福、とそれぞれ挨拶の言葉を述べました。引き続き総統府秘書長の邱義仁氏、外交部長の簡又新氏、国民党副主席の蕭万長氏、自由時報の理事長である呉アミン氏を含んで皆挨拶に向かいます。 引き続いて会場正面に備えられている大きいスクリーンには、日本の天皇皇后両陛下のお若き頃の御姿を映し出されながら日本伝統の儀礼によって始まりました。その後、内田勝久・所長と許水徳・会長は共に杯を上げながら「天皇陛下が幾久しく長寿を保たれますように」と祈願をこめてお祝いする運びとなりました。
このように粛々と行われる中でこういったコメントもありました。
亜東関係協会の許水徳・会長は、「台湾と日本は経済・貿易関係において、昨年(2002年)双方の貿易量は392億ドルにも達しており、今年(2003年)には日本は正式に米国を上回って、私の国である台湾最大の貿易相手国となっています。その上両国の観光客は頻繁に行き来していることもあり、それらは全て様々なデータがはっきり示しています。しかも台日関係は、友好度が極めて密接な関係なのです。」と指摘していました。
交流協会台北事務所の内田勝久・所長は「日台関係は1972年以来国交関係がありませんが、双方はこの30年間、経済、文化、人的交流を含め、素晴らしい発展を遂げてきています。これは本当に多くの方々が共に努力をした成果の表れなのです。現在世界はグローバル化の発展の勢いに直面しており、将来の日台双方がより交流することにより多元化の発展へと繋がることだと思います。これによって本質的な両国(注目!)の関係を一層の創意と工夫に満ちた相互交流の推進に力を尽くしていきたい」と述べました。
私は一つ思いますが、意外なことに日本のメディアの記事はコメントの部分がかなり省略されてたことに気付きました。しかも迷惑そうにも受け取れましたが・・・このような今回のオメデタイことに対して特に肝心な部分を省いているのはどういうことでしょう?と私は疑問を投げかけます。このレセプションの翌日に数ある台湾の新聞メディアのなかで唯一しかもどこよりも早く"祝福するトップ記事"として掲載していただいた本省人系の新聞である「自由時報」、そして記事を書かれた李明賢・記者ならびに撮影の廖振輝・記者、それに関わったスタッフの方々に私は最大級の賛辞を送ります!
また当日には台湾の国民党よりの大手紙である(中華民国の意味で)中国新聞(時報)の夕刊で大きく報じられていました。出席された立法委員の陳唐山氏は「中国(支那)がなぜ祝賀会を反対するのか理解できない」とか亜東関係協会の許水徳会長は「とても(祝賀会は)意義がある。日台関係を促進するのに役立つと思う。」と述べられ、少なくとも今回この会場に出席された方々は今まで日本とどんなカタチであれ交流されたことがあったのであって天皇陛下をお祝いすることが悪いという考えは持っていませんでした。それを支那の言っている事、つまり支那外務省スポークスマンは2003年12月13日「台湾省が日本大使館に改めて抗議したことを明らかにし、日中共同声明の原則と精神に背くものであり、日本側に再び類似の案件を発生させないよう求める」とはまさしく無礼千万だということはまた一つ白日の下に自らをさらしたことになります。
さて今回招待状がまわされなかった陳水扁総統と呂秀蓮副総統についてはこう考えることができます。このご両人は次期総統選の出馬も含め選挙当日においてより多くの台湾国民の票を獲得するために影響がでるという政治的配慮なのではないか、ということです。確かに台湾内の住民全員が親日派だということはありえないワケで、現在与党である民進党が再選するためには日本のことを好まない支持者達にも刺激を与えることを控えたいということでしょう。しかしながら参加こそされなかったものの、代わりに総統府秘書長の邱義仁氏、外交部長の簡又新氏が招待されてかつ出席されたことに注目してください。彼らの立場は言葉を言い変えれば台湾総統府における代表としてもう一つの顔である存在だということです。建前では個人的に参加されたということでしょうが、しっかりと総統府のトップクラスとして来ているため後に陳総統らに報告はしているのはいうまでもありません。そのために対台湾窓口機関である交流協会の台北事務所は陳水扁総統と呂秀蓮副総統を招待状をそのような兼ね合いで送ることを控えたのだと私は考えます。
それと李登輝前総統は欠席されたことに関して多くの方々は残念がったと思いますが、彼は当日は以前から予定があったのです。それは何かというと東京の大学に向けインターネットを使用し生中継の講演会を偉詮電子(PC)会長の蔡焜燦氏、李登輝氏両氏によって行われていました!
それは日本と台湾とが長年にわたって築いてきた深いつながりを、若い世代にも知ってもらおうと、中央大学(八王子市)の学生有志が2003年12月12日、台湾の李登輝・前総統らの講演会を開催。講演会といっても、李氏らは台北に設置したカメラの前でしゃべり、それをインターネットを使って同大で生中継するというユニークな試みなのデス。李氏の来日を巡っては昨年(2002年)、外務省が査証(ビザ)申請を拒否するなど混乱が起きており、学生らは、「インターネットならビザの問題が発生しない。多くの人に、李氏の声を聞いてほしい」と話していました。
主催するのは、同大のパソコンサークル「通信メディア研究会」のメンバー約35人。幼いころ、沖縄・石垣島に住み、台湾を身近に感じていたという法学部四年の和田健一郎氏(24歳)が昨秋(2002年)、李氏のビザ申請をめぐる混乱や、慶応大学で予定されていた李氏の講演会が中止になったことに、「このままでは日台の関係は遠のくばかり」と感じたことが、きっかけとなりました。
「インターネットを使って、日台に理解の深い人の考えを聞いてみたらどうだろう」と、そう提案する和田氏にのところにパソコンに詳しいメンバーらも賛同することになり、今夏(2003年)から準備を進め、知人の紹介などもあって、まずは、司馬遼太郎とも親交のあった台湾のパソコン部品メーカーの会長の蔡焜燦氏の講演を取り付け、李氏の講演が決まったのは2003年11月中旬。蔡氏との打ち合わせのために台湾を訪ねた和田氏とその有志は「だめもと」で李氏に講演を依頼すると、その趣旨を知った李氏は、その場で参加を決めてくれたといいます。和田氏は、「今の若い日本人は、台湾のことをあまり知らない。この講演会がきっかけとなり、日台の若い人たちが互いに関心を持ち合い、新たな交流が生まれてくれたらうれしい」と話していました。
インターネット講演会開催のメリットとして、ビザ申請の問題が無く生の声が聞けると言うところにあります。Taiwan Streaming Media Technology Inc社に台湾側のカメラ、インターネット中継を委託します。また台湾―日本間で不慮の事態を予測し3回線用意し、384Kbps(地上波テレビ相当の画質)によるテレビ中継をすることにより、台湾で講演者の講演をカメラで撮影しその映像と音声 をパソコンに通しインターネット回線を通じて日本側に送るワケです。そして、インターネット回線経由で送られた映像をパソコンで取り込んでプロジェクターに映し出し、台湾より生中継の講演会をします。以下数人の学生有志によって構成されております。台湾の李登輝前総統は日本と台湾とが長年にわたって築いてきた深いつながりを、若い世代にも知ってもらおうと、中央大学(八王子市)の学生有志が2003年12月12日、台湾の李登輝・前総統らの講演会を開きました。講演会といっても、李氏らは台北に設置したカメラの前でしゃべり、それをインターネットを使って同大で生中継するというユニークな試みです。李氏の来日を巡っては昨年(2002年)、外務省が査証(ビザ)申請を拒否するなど混乱が起きており、学生らは、「インターネットならビザの問題が発生しない。多くの人に、李氏の声を聞いてほしい」と話していました。
講演では、両氏が「日本と台湾の100年の歴史とこれからの関係」のテーマで計1時間にわたって話されるというもので、また会場からの質疑の時間も設けられ、開演は午後1時30分より、会場は八王子にある中央大学多摩キャンパス9号館クレセントホール。入場無料、定員2200人で、中大生以外の一般の参加も可能なのでしたが・・・。残念ながら直前になって「インターネット講演など前例がない」と当ホ-ルの使用許可が2003年12月10日の時点で降りなくなってしまいました。何かうさん臭いですよね? 大学側の突然の知らせは理由はただ「大使館の連絡だけが無いので」とも言っていたのでそれは"北京 "の大使館と台湾のそれと間違えてる?いや確信犯的に見えましたネ、それは支那の駐日大使館に恐れて・・・そして中央大学の卒業生もその場で意気消沈とする時間もなく会場探しに併走しておりました。
でもご安心ください! 通信メディア研究会で企画しておりました李登輝氏のインターネット講演会は中止となりましたが、この企画は和田健一郎氏率いる"李登輝先生インターネット講演会実行委員会"に引き継がれることになり、同テーマで両氏による、
「日本と台湾の100年の歴史とこれからの関係」
会場はよみうりランド会館・別館大ホール会議室にて 日時は2003年 12月12日(金曜日)13時30分開演~15時終演/参加費 無料、ということで場所こそ変わりましたが当日の予定通り行われることになったのです!!
初めて試みによるインターネット講演にて李登輝前総統は日本人に向けてこう指摘していましたヨ! 「新しい国づくりで必要なものとは台湾は自らの民主・自由を持ち続けてこそはじめて建設することができます。ただそれは日本が台湾に対し再び評価することにより、東アジアにようやく本当の安定した平和が為し得るものです。」と強調しておりました。
なお自由時報の駐日特派員である張茂森氏の正確でしかもインパクトのある記事が天皇誕生日祝賀会と共に2003年12月13日付けの紙面にて、同じトップページに載せられていたこともご報告します。そして本当にありがとうございました。」
http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/no_frame/taiwan/vot39.htm
中国(支那)は"中国(支那)は一つ"という一方的なプロパガンダの基に台湾への侵攻を着々と進めている。
ここでハッキリ言っておかなくてはならないのは、歴史上に見て"台湾は中国(支那)では無く一国の独立した国"であるという事である。
日本は先の戦争で負けて台湾の領有権を放棄しただけであり中国(支那)へ渡したのでは無い。故に台湾は中国(支那)とは別国なのだ。
台湾は日本の生命線でも有る。
日本へ来るアラブ諸国からの石油の大半は台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通って来る。
もし、台湾に中国(支那)が侵攻したなら、タンカーで日本へ運ばれてくる石油はこのバシー海峡を通れなくなる可能性が出てくる。
そうなったらロンボク海峡経由で運ばなければなくなり日数にして約5日ぐらい余計にかかる事になる。そうなれば当然、その分、船員等に払う人件費等がかさみ結果、石油価格が上がる。
結果、日本経済は混乱し壊滅的な打撃を被る事になってしまう。
今回、台湾の立法員選挙で国民党が圧勝した。この国民党というのは蒋介石が居た党で有り"一つの中国"というスローガンを抱いて行動しており、中国(支那)と親密な関係にある。
もうすぐ台湾で総統選挙が行われるが、この選挙でもし民進党の謝長廷が当選しても今回の立法員選挙で立法員議員の大半が国民党議員になってしまったので、立法員が拒否権を発動し謝長廷が総統の座に就くのを阻止する可能性が出て来た。
もし、そうなれば、台湾に中国(支那)と親密な国民党政権が誕生する事になり日本にとって非常に危惧的な状態に陥る事になる。
