今年3月に行ったタケノコ堀りでは収穫ゼロで終わっていたが、またタケノコ掘りの機会が巡ってきた!
先月、友達が学んでいる田んぼと畑に2回見学をさせてもらったのだが、そこでタケノコ掘りに伊豆へ行く企画があるよと友達が声をかけてくれたので、私もその参加メンバーに加えてもらった。
伊豆の現地へ車一台で向かう人達のなかに友達と一緒に乗せてもらい、朝6時集合で、6人で伊豆へ出発した。
こんな風に大人数で車に乗って出かけるのも久しぶり
自然栽培に興味がある人達なので話もあい、色々話しながら、途中、沼津港近くの食堂にも寄って早めのランチを取り、11時の集合場所へと着いた。
自然農法の畑を見学
そこには前泊された人達もいて、10名ほどが集まった。
今回タケノコ堀りをさせてくれるTさんは、友達が通う畑の主催者と知り合いの方で、35年前に静岡に移住し、竹林近くの山あいで不耕起・無肥料栽培の川口由一氏の自然農を実践して暮らしているそう。そこで、その畑も見学させてもらった。
個人の方の畑なので写真などは控えるが、虫や草も敵にしないという、この自然農で野菜を育てている畑を案内してもらいながら話を聞いた。
色々聞いた話の中で特に印象に残ったのは、草の存在について。
草を全く刈らないわけではなく、風通しをよくする為に部分的に草は刈る。しかしながら、草を全刈りしない理由としては、草が、育てている野菜を倒れないようにする役目があること、草に虫の居場所をつくり、育てている野菜たちに虫がつかないようにする役割があるということ。
そういう考え方があるのかと、なるほどと思い、敵・味方と捉えない発想に共感がもてた。
草の生え方、種類、草の勢いなど、目から入る情報から今の土の様子を捉え、次は何を育てようか、少し土を休ませようかなどを決めるそうで、感覚的に自然に寄り添いながら作業をされている事がうかがえた。
作業していればわかってくるそうだ。
広い土地があるからこそ、ゆったりとした判断ができる事かもしれないけれど、35年もこの自然農で生活されている方の話はとても興味深かった。
畑の敷地を歩いていると、そこの土が柔らかい事が足から伝ってきた。
途中、以前見た事があるような野草が目に入ったので、何かと質問してみるとカラムシだと聞いたので、やはりこれは食べられる野草だとわかり、何枚か葉っぱを摘んだ。
他にセリ、こごみ、ワラビなどの野草も生えていた。
タケノコ掘り
畑の見学をした後、タケノコ掘りに。時計は3時近くになっていた。
この日は他の人もタケノコ掘りに入っていて、私たちが3番目だったようだが、残してくれているエリアがあるという事で、かごやスコップなどをもって、案内されたところでタケノコ探しをした。
ちょっと頭を出しているタケノコや、少し大きく育ったタケノコなどがところどころにあった。
土がけっこう柔らかく、掘るのも思ったより楽に掘れた。
別の敷地も案内してくれた事もあり、けっこうな収穫量となり、一人8本くらい分けてもらえた
帰り間際から雨が降ってきてしまったが、降る前にタケノコ掘りもでき、充実した1日だった。
春を食する
少し渋滞もあり帰りが遅かったので、翌日とその次の日と2日間に分けてタケノコを茹でた。
タケノコご飯、メンマ、タケノコの天ぷらなどを作った。
野草のカラムシは天ぷら、セリはナムルにした。
お世話になっている貸農園のオーナーさんにタケノコをおすそわけしたら、取りたてのスナップエンドウをいっぱいもらった。
なんだかんだで、春の食材で食卓がにぎわう。
自分でご飯を作ると、旬のものの香りを楽しめ、食べて季節を楽しめる。
関わった人の顔や収穫した場所が浮かぶと、よりご飯もおいしくなる。
旬を楽しむ生活を大事にしていると、お腹と心が満たされていく
タケノコご飯はおかわりをして、ちょっと食べ過ぎてしまった。
スーパーで売っている野菜は、消費者の為に農家さんが作っているありがたいものではあるが、そこで買って食べていると季節感がわからない。
私は畑をやるまで、野菜の季節を気にしていなかった。
子供はマックもスナック菓子も大好きだけれど、旬なものを食事から覚えてもらい、手作りの味をおいしいと感じてほしいと思う。味覚は大事!
茹でたタケノコは、水を取り換えしていけば、冷蔵庫で2週間ほど保存できるというので、残っているタケノコで色々作ってみたい。
ソーラーフードドライヤーも使い、干しタケノコにも挑戦してみようと思う
ただ1つ、タケノコを茹でて気になった事。
タケノコを茹でた後にたくさんの外皮が残った。
これを土に埋められたら土に還るのにな…。
マンション生活でのゴミ出しで、ふと感じた。
タケノコの皮だけではないけれどね。