先日、埼玉県のときがわ町で開催されたソーラーフードドライヤーづくりのWSに参加した。
このWSに参加したきっかけは、
「小さいエネルギーで暮らすコツ」という本のなかに載っていたソーラーフードドライヤーを見て。
本の表紙左上に載っているもので、太陽の光と熱で簡単にドライフードが作れる道具と紹介されていた。
ホームページを覗いてみるとWSが開催されているようだったので、次回の案内希望を登録し、数か月後に届いた案内を見てすぐに申込みをしていた。
このWSへは、パーマカルチャースクール仲間のMさんと工作が割と好きな子供にも声をかけ一緒に参加した。
参加当日
会場となったのは埼玉県ときがわ町にある、農家民宿 楽屋。
「無理のない自給」をテーマに農家と民泊を個人で経営されていて、最近テレビの取材があったよう。
私は子供と電車で小川町に出てそこからバスに乗った。友達のMさんは自転車好きで、小川町から折り畳み自転車で行くというので現地集合となった。
主催者はゆかさんという女性で、ゆかさんのパートナーの金子さんがサポートに入りWSが進められた。
集まった参加者は11名。
夫婦や友人、一人での参加など男女問わず様々な層の人たちが、DIY好き、自給自足や保存食に興味がある、農家を始めた、東日本大震災から電気を使わない生活に意識が高くなった等、色々な理由で参加していた。
ゆかさんは栃木県の那須にある、非電化工房というところで学ばれ、ソーラーフードドライヤーはそこで教わったものであり、今回はそれを元に32㎝×32㎝の家庭的なサイズにゆかさんが設計しなおしたものだとの話だった。
ソーラーフードドライヤーとは
今回作るソーラーフードドライヤーは、太陽の光と熱で簡単にドライフードが作れる道具。
太陽の直接光とリフレクターの反射光を利用し、庫内の温度が上がる事で生じる緩やかな上昇気流に合わせ水蒸気を戸外へ出す仕組みを作り、効果的にドライフードができるよう設計されている。
通常より短時間でドライフードが作れるので、カビが生えるリスクも減らすことができるそうだ。
私は保存食に興味がありドライフルーツも大好きなのもあり、マンションのベランダで大根や果物を干してみた事はあったけれど、ブルーベリーとキウイは数日後カビ臭くなったので、水分のある果物は難しく感じていた。
これを使えばドライフルーツがうまく作れるのではと期待をもった
作業の様子
資料をもとに1日の流れ、工具の使い方の説明があり、体験だけ希望コースの人は持ち帰る人の作業を手伝う形で、参加者のDIY歴も考慮しつつ、3つのグループに分けられ作業に入った。
私は子供と一緒の4人グループで、午前中は外の作業台でノコギリを使って木材をカットしたり、トリマーという工具で溝を掘ったり、電動ドリルでビス穴や空気穴を開けたり、組み立てるのに必要な部品作りをした。
初めての工具が多く、扱い方を教わりながら自らも使う事でとても勉強になった。
特に電動工具の使い方の基本は、
使わない時やドリルの先を取り換える時は必ずコンセットの電源を切る事。
電動工具には布製の軍手は使わない事。布だと、その繊維が工具に巻き込まれてケガにつながるとの事だった。
トリマー作業では、刃の部分は触らずに使うようにと注意があった。
ノコギリを使った後に電気工具を使うと作業が早く、電動の有難さを感じたけれど、大きな怪我とも隣り合わせである事を教わると、慎重に作業しようという心構えができた。
使用する木材などの切り出しが全て終わってからお昼休憩となり、その後は部屋のなかで主にインパクトドライバーを使って組み立て作業へと続いた。
インパクトドライバーとドライバーの違いは、最後の締め付けの威力がインパクトドライバーは強いとの事。
ゆかさんと金子さんにフォローしてもらいながら、グループそれぞれが完成を目指した。
5時に終わる予定がオーバーし、帰りのバスの時間が迫ってきていたが、ギリギリに皆作り終える事ができ、集合写真を撮って解散となった。
休憩で食べたお昼ごはん
WSはお昼ごはんつき。ゆかさんお手製の干し野菜のピクルスとカレーライス。
全て金子さんとゆかさんで育てたもので作られていた。
野菜だけで油を使っていないという事でさっぱりしたカレーで、とてもおいしくおかわりをする人も多かった。
サラダのケールにつけるマヨネーズも手作りで、さすが自給自足を目指している人たちだと感じた。
大根は色んな色の品種を育てているそうで、干した大根が鮮やかなお花のように見え、カラフルで見た目もかわいいピクルスだった。
お昼ごはんを食べると、午前で疲れた頭もクリアになり元気になれた
WSの振り返りと感想
数日経って振り返ると、全体としての手順を理解できたが、DIY初心者の私には電動工具は初めてで、当日は資料を理解しながら作業する余裕もなく、指示されるまま断片的な理解で取り組み、最後はへとへとになった。
特にノコギリで切った前面と後面の板の長さが数ミリ違い、そこでのズレに苦労した
子供とペアでの作業になっていき、蓋がはまる様にトリマーで溝にしていく部分は、削る位置がわかるよう、板の端から○㎝のところに印をつけておく作業が幾つかあり、板の長さがずれている場合はどうするか…。
金子さんに相談してアドバイスをもらい、2つの板をうまく合わせた位置に目印をつけ、そこからズレずに目印をつけるにはと自分で考えながら作業した。
穴あけの電動ドリルは、ドリルを引き抜くタイミングがわからず、板の裏側がバリという、板の端に板割れができてしまったりと加減が難しかった。
しかし組み立て作業までを体験し、多少歪みがあってもビスで留めていくと木材の場合は何とかなり、底面や蓋も微妙にしまらなくても、ミノを使って削ったりと調整は可能で、DIYでも意外にどうにかなるものだという事がわかった
完成度はというと、見た目はキレイではないが使える形となったのでほっとした。
もらった資料は当日は目を通す時間がなかったけれど、とても細かく材料購入先まで紹介されていたので、何か買い足したい時に参考にしたいと思う。
早く使ってみたいが、後から、虫侵入を予防する網シールが穴に貼られていなかった事に気づき、材料を取り寄せ中なので、届いたら実際に使い、またブログで紹介していきたい