先週、子供のお弁当作りをしている時、ポットジャーを温めるためお湯を沸かしていて、やかんの奥側の鍋を動かそうと右手を伸ばした際、至近距離で湯気が右腕に当たり「熱いびっくり」とやけどした。

 

保冷剤を当てて冷やしつつ料理を続け、一段落して肌を見てみると10円玉くらいの大きさの水膨れができていて、既に皮が少し破れた状態になっていた。

そこで救急箱を出し、1枚残っていたキズパワーパッドを貼ろうと思った時に、自然のお手当を試してみようと思い本を開いた。

 冬は夏より化膿しづらいので、試してみるにもいい季節!


やけどのお手当

やけどのページには、下のような紹介があった。



◆軽いやけど・低温やけど(ヒリヒリ痛むとき)

 豆腐、アロエ、ごま油のあとにきゅうり、キャベツ、青菜など

 

◆軽いやけど(痛みがとれてから)

 里芋のすりおろし、アロエ、オウバク末とごま油を練ったもの

 
重いやけど
 水風呂のあとに病院へ

 

豆腐とアロエが家になかったので、保冷剤で暫く冷やし、ごま油と青菜を試そうと思った。


 

ごま油の効能

ごまを焙煎してしぼった純正のごま油を使う。伝統的な圧搾法によって時間をかけてしぼった油にはビタミンEが多く残っていて消炎作用がある。

 

里芋の効能

里芋の貼り薬は、分子が小さく、カリウムを豊富に含むため、毛穴から酸化した血液を抜く作用があり、腫れや炎症を治める。

※里芋は皮を厚めにむく(かゆみを引き起こす成分が皮のしたにある)

 

 

お手当で試したこと

本を参考に処置をした。

日ごとに色々組み合わせを変えて試してみた。

 

・よもぎチンキ+ごま油+青菜

・よもぎチンキ+よもぎの葉

・よもぎチンキ+ヨモギの葉+里芋+青菜

・ごま油+青菜

・里芋+青菜

・里芋

 

上記の組み合わせの上に、ガーゼをあて医療テープで留め、ズレないようにネットで抑えて生活をした。


青菜はキャベツがなくベランダに生えている、のらぼう菜の葉を使用。途中からキャベツも買って使った。


朝、晩と張り替えた。

2日目の夜にふと、キズパワーパッドでは消毒剤は使わないと書いてあったけれど、よもぎチンキは使っていいのか、取り換え頻度はどれくらいがいいのかが気になり、野草料理やお手当を教えてくれる講師のCさんに質問したところ、貼り替えは気持ち悪いと感じたらでよく、ヨモギがあるなら「よもぎの力」に載っているヨモギの葉の手当が一番いいけれど、なければ、里芋のすりおろし、ヨモギチンキを勧められた。

よもぎチンキは痛みも取れるという。


べレンダのよもぎは小さな葉しか生えておらず、1回分くらいの傷を覆う量だったけれど試してみた。よもぎを摘み、塩を混ぜ手のひらで右回転にこすり合わせて汁がでてきたら、それを傷口にのせ、その上にガーゼをして医療テープで固定した。



里芋は皮を厚くむいてすりおろして使用。


考察


やけどから10日過ぎて今の現状は、赤みが和らいできていて、肌と傷口の色が段々と目立たなくなりかけている。

 ここで、今までの経過を振り返りたい。

 

傷口が乾くまでのヒリヒリ感がある時のヨモギチンキはすごい沁みた…チーン

 

初日から数日間、ごま油と青菜での処置での張り替えでは、傷口に薄い黄色の液体が見えた。

膿のような臭さはなく、キズパワーパッドの貼りかえで見た状態を思い出すと、これは体液ではないかと思い、大丈夫だろうとそのまま治療を続けた。

 

青菜は時間がたつとクタっと肌に密着するが、傷口にはくっつかずに剥がしやすかった。

葉っぱがなくガーゼだけだと、傷口が乾いていない状態の時は、傷口にガーゼが貼りついてしまうので、青菜はあるといいと思った。

青菜は傷口の乾燥をふせいでくれるようにも思う。ごま油の油分もあると思うが肌のしっとり感が保たれた。

 

里芋も傷口をしっとり保護してくれると感じる。

かゆみを感じる時もあるが、傷口というより、その周りがかゆくなるので、これはテープかぶれがあるのかもしれない。

 

里芋を使うタイミングは、本に書いてあるように、痛みが取れてからがよい(ヒリヒリがなくなり、傷口に皮膚の層ができてきた頃)

里芋のすりおろしを勧められた時に里芋を試したら、時間が経つと里芋が固まって傷口に貼りついてしまい、水道水のぬるま湯をかけて少しずつ剥がしていったが時間がかかった。キズパワーパッドを剥がすときと似ている気がした。


傷口に皮膚層ができ、つるっとした状態になってから再び里芋を使用した。

初めのうちは里芋が乾かない様にキャベツを使ったけれど、里芋だけでも試してみると、ぬるま湯をあてれば里芋がポロっとかたまりのまま取れ、スムーズに剥がれた。

 

里芋の、毛穴から酸化した血液を抜く作用は、キズパワーパッドの代わりをしているのではないかと思う。

かさぶたになることなく、しっとりした保湿効果が保たれ、傷口の色が元の肌の色に戻ってきているように感じる。

 

今の様子。患部を載せるか迷い、控えめに小さく…


一度に色々取り入れ試してみたら、赤い発疹ができた。
この事により、「いいと思われることを全部まとめてやればさらに治りが早くなるというものではない」という事がわかった。
というのも、よもぎの葉を使った翌朝、特に気持ち悪い感じはなかったので、このままでいようとも思った時に、ごま油を塗った上に、よもぎの葉と里芋ものせて青菜を使用してみたらもっと効果があるのかと、試したくなりやってみたところ、夕方過ぎから少しかゆみがあり、お風呂の時に剥がしてみると、傷口周りの皮膚に赤い小さな発疹ができた…ショボーン
傷口よりその周りにブツブツが出てきていたのもあるけれど。

よけいなことをしたので、よもぎの効果もわからなくなったが、よもぎを使用した翌朝の時点では問題ない感じであった。
そもそも1回だけではよくわからないのかもしれないけれど今回で、よもぎの扱いを覚える事ができた!

医療用テープはかぶれにくいものを選ぶといい。
毎日貼りかえると少し肌が荒れてきてしまう。



今思うこと

回復傾向にある今、もう少し里芋を使っていこうと思う。

今若干のかゆみがあるけれど、傷口の外側の皮が薄くむけたりしているので、そういう治りかけの症状もあるのかも?


自分の自然治癒力もある。

傷口がきれいに治りますようにニコニコ