今日から新しい月、10月が始まります。

 

10月は「神無月」といいます。

この10月には日本国中の天地・国土の神々が島根県の出雲大社に集まり、出雲以外の国々には神が不在となるため、「神無月」と呼ぶようになったといいます。

逆に今月神々が集まる島根では「神在(かみあり)月」というそうですね。

この「かんなづき」ですが「かみなづき」の音便で、「かむなづき」「かみなしづき」とも読むそうですです。

季節は孟冬で、時雨月とか神去り月などともいうみたいです。

名称の由来については諸説あります。

〇「雷の声が収り果つる」ゆえに「雷無(かみなし)月」といい、6月を「雷鳴(みな)月」というのに対する。

〇「10の数より上の数はない」ので「上無(かみなし)月」という。

〇「伊弉冉尊が崩じた月」というので「神無(かみなし)月」という。

〇「新しくとれた米穀で酒を醸造する月」というので「醸成(かみなし)月」という。

などなど・・・。

冒頭の出雲のお話は一番有名ですが、国語学分野の研究では「かんなづき」の「な」は「の」の意味で、「神を祭る月」すなわち「神の月」の意味とする説を支持する学者が多いそうです。

 

諸説が彩を添えるこの10月ですが、その名の由来に沿うかのように歴史的な世紀の祝典が待っています。

そうです、令和大礼の御大典「即位礼正殿の儀」そして「祝賀御列の儀」がございます。

 

畏くも天皇陛下の御即位を広く内外に披露するため、10月22日(火)から31日(木)までの間、国の儀式として行われます。
儀式には、200近い外国の元首・奉祝使節が参列します。

今月22日には、畏れ多くも天皇陛下におかせられましては御即位を公に御宣明あそばされ、その御即位を内外の代表がお祝いする「即位礼正殿の儀」が今月22日に宮中にて行われます。

「即位礼正殿の儀」の終了後、臣民に広く御即位を披露され、祝福を受けられるため、「祝賀御列の儀」(奉祝パレード)も行われます。

午後3時半に宮殿を御発輦、おおむね午後4時に赤坂御所に御到着あそばされる御予定です。
他に御即位を披露され、祝福を受けられるための「饗宴の儀」(今月22日、25日、29日、31日)が宮中で行われ、今月23日の夕刻には都内で外国元首・奉祝使節に日本の伝統文化を披露し、理解を深めてもらうとともに、来日に謝意を表するため「内閣総理大臣夫妻主催晩餐会」も行われます。

 

22日は臣民こぞってお祝いするため、今年に限り休日となります。

人の一生のうち、御大典に巡り合う運命はそうめったにないことです。

まさに世紀の祭典といえましょう。

来たる令和大礼の祝日をお迎えするにあたり、私どもは天皇陛下の大御心に深く感謝し奉り、その御恩に報いる立派で誠実な日本人となれるよう、想いをひとつにしてまいりましょう。

 

天皇陛下万歳

皇尊弥栄

 

国体を明徴にし、国民精神を涵養振作するという一点で手をつなぎ、肇国の由来を詳らかにし、その大精神を闡明すると共に、国体の国史に顕現する姿を明示し、進んでこれを今の世に説き及ぼし、もって国民の自覚と努力とを促すため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めましょう。

「国体の本義、いまこそ旬」
「国体の本義、臣民の道、明日と未来をつむぐ」
想いを共に

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