客室乗務員には“殴ってやりたい乗客”を意味する隠語があった! そのコードネームとは?

Pen Online によるストーリー • 3 時間

客室乗務員は乗客のことを「お客さま」、英語なら「Sir(サー)」や「Madam(マダム)」と呼ぶのが一般的だろう。だが、影では“コードネーム”で呼ぶことがあるようだ。

“殴ってやりたい乗客”の意味

航空会社で客室乗務員として勤務しているという女性が、ある裏話を明かした。そのひとつが、乗客を「フィリップ」というコードネームで呼ぶときがあるということ。これは、“殴ってやりたい乗客”を意味する「PILP」という言葉が変化してできた隠語だという。

乗客の中には、何度も客室乗務員を呼び、飲み物などの細かいリクエストをする人がいる。もちろん、必要なときは客室乗務員に何かを頼むことが可能だが、それが過剰になってしまうような厄介な乗客もいる。客室乗務員は「“フィリップ”を把握して、それに応じてサービスを提供する」というのだ。

“最高の乗客”を意味する隠語も存在

「フィリップ」というコードネームの存在を明かしたのは、この客室乗務員が初めてのことではない。2022年9月には、イギリスの航空会社で客室乗務員として勤務するという人物が、あるメディアでコードネームについて語っており、その航空会社でも厄介な乗客を「フィリップ」と呼んでいたそうだ。

また、たとえば13の座席Dに座っている乗客なら「デルタ13」などと客室乗務員同士で話しているのだとか。

一方「フィリップ」の正反対にあたるのが「ボブ」だそうで、これは「最高の乗客」の意味。また、飛行機が目的地に到着し、客室乗務員から「Goodbye(さようなら)」ではなく「cherrio(チェリオ)」と言われたら、これも好感度が高い証。「チェリオ」は「さようなら、ではまた」といった意味があり、「再び会いましょう」という思いが込められていて、客室乗務員にとって、また飛行機を利用してもらいというサインなのだそう。

世界のあらゆる航空会社で、このようなコードネームが使われているかは不明だ。だが、客室乗務員同士で「面倒な客」や「いい客」を区別するサインは使っているのかもしれない。