8年前、皮膚科の教授を定年退職し、研究で長年お世話になっていた法医学教室の博士研究員としてお世話になっています。皮膚科医には傷創治癒の観点から面白い分野です。
で、いろいろあって大阪府南部の司法解剖はどうなるのかと心配していました。最近明るい記事を発見しました。
近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)は、2025年4月に死因究明センターを開設されたそうです。近畿大学では法医学解剖が滞っていたので、大阪府南部の司法解剖はどうなるのかと心配していました。
そもそも、法医学解剖は、死因究明のための高精度の検案および解剖を行い、より正確な死因究明を実現することを目指しています。センター長に就任した池田典昭先生は、和歌山医大法医学の関連会議で時々拝見いたします。見識といい、キャリアといい、人格といい、素晴らしい先生です。
基礎医学の法医は研究教育に特化し、法医解剖関連は病院で行われるようです。もともと、法医学にすすむ医師は極めて少なく、法医解剖の人材確保が急務でした。例えば、病院病理と基礎病理学講座のように連携がうまくいくことを祈るのみです。