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FF残日録のブログ

広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

病院の危機感は、なかなか市民に伝わりません。「医師の給与を削ればいい」「公立病院は税金で補助できるから大丈夫」。そんな声さえ聞こえます。

m3にこんな見出しの記事が出ていました。神戸新聞からの配信です。

 

https://www.m3.com/news/general/1296810?dcf_doctor=true&portalId=mailmag&mmp=MT250923&mc.l=1183012798&eml=6e59490234d3231fe2f0cda1e1807b5f

 

 

公的病院(自治体立を除く)日赤、済生会、JAなどに限ると、市民の方のイメージは、

1)税金で運営されている。

2)自治体が財政援助している。

3)絶対倒産はしない。

4)税金を払わなくていい。

などなどです。

 

まるで、水と空気のようです。

 

でも、これらは全くの誤解があります。

勤務していたある日赤病院を例にとると、自治体から補助を得ている病院もありますが、その地区の他の病院と比べて特別な助成はないと思います。医師の給料は医師仲間では安いです。

こんなことを知っている一般の人は少ないでしょう。このような事実をもう少しオープンになったらいいと思います。

 

私立の病院では一般的に自治体からの助成もないし、課税もありますから、極めて厳しい経営をされています。頭が下がります。

 

医療行政が今に合わなくなっているので、抜本的な改革がいることは言うまでもありませんが、せめて、診療費の大幅な値上げ、消費税の医療費への計上など実施していただきたいです。昔から、友達と一回破綻してみないと改善しないよな!とグチりあっておりました。