病院の危機感は、なかなか市民に伝わりません。「医師の給与を削ればいい」「公立病院は税金で補助できるから大丈夫」。そんな声さえ聞こえます。
m3にこんな見出しの記事が出ていました。神戸新聞からの配信です。
公的病院(自治体立を除く)日赤、済生会、JAなどに限ると、市民の方のイメージは、
1)税金で運営されている。
2)自治体が財政援助している。
3)絶対倒産はしない。
4)税金を払わなくていい。
などなどです。
まるで、水と空気のようです。
でも、これらは全くの誤解があります。
勤務していたある日赤病院を例にとると、自治体から補助を得ている病院もありますが、その地区の他の病院と比べて特別な助成はないと思います。医師の給料は医師仲間では安いです。
こんなことを知っている一般の人は少ないでしょう。このような事実をもう少しオープンになったらいいと思います。
私立の病院では一般的に自治体からの助成もないし、課税もありますから、極めて厳しい経営をされています。頭が下がります。
医療行政が今に合わなくなっているので、抜本的な改革がいることは言うまでもありませんが、せめて、診療費の大幅な値上げ、消費税の医療費への計上など実施していただきたいです。昔から、友達と一回破綻してみないと改善しないよな!とグチりあっておりました。