最近ある大学の医学部皮膚科の講義をさせていただきました。テーマは膠原病と類縁疾患それから血管炎でした。年に1回のお勤めです。当方にとっても、知識のアップデートや最近の学生気質を知る意味で自分の勉強にもなります。学生さんも大半が出席していて、自分のiPadで私の講義を聞きながら修正メモをしたりしておりました。
どうやら再来年度からはお役御免のようでございます。と言うのは、再来年度から各臨床科目の座学(3年生から4年生)はごくごく1部の時間を除いて、いわゆる医学系予備校というか、国試予備校の先生方が講義をされるのだそうです(最終確認したわけではありませんがほぼ確実)。最初びっくりしましたけれども、よくよく考えてみると、CB T(Computer-Based Testing)共用試験(全国の共通テスト)に合格しないと臨床実習に進めないと言ういわば第1回目の医師国家試験が2023年から設定されました。このためには、現実的には試験問題の面からどのような講義をすれば良いかと言う発想で考えれば、国試対策予備校の先生がふさわしいと思います。私は47年前に医学部を卒業しました。当時の講義と比べると、時代は変わったなと言う気がします。