高熱隧道(吉村昭著)壮絶な黒三ダム物語り
壮絶な黒三ダムもの語りを知っている日本人は少ないでしょうね。吉村さんの創作とは言いながら、かなり史実を反映したものだと思いますよね。時あたかも日華事変でしたかな、オーバーラップするんですけれども、どんな戦争よりもこの隧道の戦いは凄まじいです。どのような気持ちで160度を超える過酷な状況、熱地獄を耐えたのか❓
まさに言葉に表すことができない感情が湧いてきました。読むべき、あるいは知っておくべき貴重な1冊だと思います。
『高熱隧道(新潮文庫)』吉村昭著