オッペンハイマー(Oppenheimer)を見ました。ロバート・オッペンハイマーが主導して、広島と長崎に投下された原爆を作成したことはよく知られています。この映画は、原爆完成をめぐっての、行政、学会、研究者間の一種のパワーゲームを浮き彫りにしています。そこのスパイ的な要素も入っているので、三時間の上映時間があまり長くには感ぜられませんでした。被曝のシーンがないことについて、日本で議論はありましたが、私は、そのシーンがなくても良い映画と感じました。
日本でも原爆を作成しようとしていたことは、よく知られた事実です。大日本帝国陸軍は仁科芳雄の論文から頭文字をいただいて「ニ号研究」を行い、海軍の研究は京都帝大教授荒勝文策を中心に展開していた。結局、財政的にも資源もなく両方のグループとも研究はできなかった。2020年には国際共同作成番組 太陽の子 (GIFT OF FIRE)としてNHKが放送し、翌年には映画版が発表された