医療・病床懇話会
大変苦手で嫌な会議です。
各都道府県は二次医療圏によって医療連携システムが成り立っています。主に当該地区の1番大きい保健所が事務的な中心となります。この会議によって、例えば病院の新築の認可、合併の認可等の審議が行われます。最近多いのは、大きい病院が小さい病院を吸収合併して、ベッド数を拡大すると言うものです。しかし、システム上そのベッドをどのように使うか、例えば急性期に使うのか、慢性期に使うかは病院の予定(思惑)通りにはならないです。急性期にした方が経営上は良いわけですけれども、どのようなベッド配分にするかということは、厚労省の地域医療構想の枠組みの中で決めることになっています。従って増えたベッドを急性期に使いたいといっても、なかなかそのようにはならないです。今日もその会議がありました。私は立場上、意見を言わざるを得ないので、毎回困り果てます。今回はかなり脱線した発言をしてしまってやや落ち込んでいます。
コロナが終わっても思いのほか、病院を受診される患者の数は戻らないです(良いことなのかどうかわかりません)。したがって急性期の病院を作ったとしてもあるいは急性期病床数を増やしたとしても、経営が成り立たない可能性があります。何よりも高齢人口が増えますから、必要とされるベッドは慢性期向けのものが多いです。各医療圏では慢性期や急性期の病床数が事細かに決められています。その辺のバランスがなかなか難しい。今日は愚痴でした。