2018年6月18日の大阪北部地震を思い出してみると | FF残日録のブログ

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広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

2018年6月18日の大阪北部地震を思い出してみると

 

 2018年6月18日7時58分ごろ大阪府高槻市を震源とする大阪府北部地震がありました。最大震度である6弱は大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市などでした。残念なことに、大阪府内で死者5名(高槻市2*名)、2府5県で負傷者435名(うち重傷者17名)、住家の全壊12棟・半壊273棟でした。高槻赤十字病院は、震源地から北西に直線距離で約4.2kmに位置にあります。

迅速に患者さんや職員の安全を確認し、全員の無事を確認した時にはほっっといたしました。

 

同日の外来と病棟業務はほぼ通常通り行い、翌日からの外来、手術、放射線関係の診療は通常通り行うことが出来ました。

 

病院の課題も浮き彫りになりました。病院は新館40年 旧館50年という年代物なので、ライフラインはほぼ大丈夫でしたが、いろいろな被害が出ました。冷房、と言っても水冷式ですが、いくつかの医局と病棟でパンクしました。病棟は簡易空冷機でしのぎ、それでも数的には十分ではありませんでした。冷房が復活するのに、3週間かかりました。

 

貯留水が結局700トン行方不明(多分 地下に染み込んだ)になりました。病院はサントリーの山崎と同じ水系の水を利用しています。しかし、建物が古いだけに、2018年はその後、大雨、台風21,24号とたて続けでしたので、地滑りで病院が流されるのが、本当に怖かったです。口の悪い友人が「赤字で潰れるのはええけども、雨で潰れたら恥やで!」と激励してくれました。

 

その後の5年間で、ライフラインやエアコンの対策を講じましたが、十分ではありません。安心安全な診療を目指して、少しづつでも改修改良を積み重ねているところです。

 

* 20230621に、次のHPに基づき訂正しました。https://www.city.takatsuki.osaka.jp/site/shicho-letter/100563.html