浜松医科大学皮膚科人物列伝3
京大そして浜松医大のイメージを大きく変えたのが、第二代目教授瀧川雅浩先生です。
私が初めて瀧川先生に会ったのは1980年頃で、エール大学の留学から帰国されたその足で、古びた研究室に立ち寄られた時です。私は大学院生で、それまで臨床や研究は全くダブっておりませんでした。初対面です。このおっさんは誰?といった感じでした。派手なネクタイ、白い幅広の靴で、アメリカ土産のキーホルダーをいただきました。実験の合間の祇園のスナック通いが実に似合った先生でした。
田上八朗先生が東北大学の教授に着任されたのちに、助教授として浜松医大に赴任されました。多趣味で、バンドを結成しCDを確か自費出版されました。いただきましたが、コースターにしたのか?どうか、手元にはありません。まさか、私が、タッキー(瀧川雅浩教授の愛称の一つ、もう一つは尊師)の助教授として仕えることになろうとは思いもしませんでした(1993年から6年4ヶ月)。
多くの編集や単著を表されています。1996/04に静岡新聞社から発売された
しずおか健康ブックス 皮膚病の話―アトピーなどの予防と治療 が一般向けの本としては、私の印象に残っております。浜松医大皮膚科同門(山田瑞穂先生の命名で、木公会と言います)の先生がたくさん買ったとか買わされたとか。もっとも、そのあとで出版された消化器外科の先生の「うんこの話」が強烈だったので、内容は定かに覚えていません。
教科書としてはステップシリーズが単著として有名で、かなり好評だそうです。
語り出したら止めどもなく懐かしい話や面白い話がありますが、今回はこの辺りで。

