マクロファージはお気楽。「食べる」て「動く」のが仕事。
マクロファージの研究会(JSICR/MMCB 2023 合同シンポジウム)で思いだしたことがあります。
1973年ごろ、学部一回生で、解剖学のO先生と仲良くさせていただきました。出入りしていた第二講座はリンパ節やリンパ管の研究が得意でした。O先生のテーマは、細網内皮系の免疫系に及ぼす影響です。その先生の実験も手伝いました。来る日も来る日も、ネズミの尻尾から墨を静注して、網内系閉塞を行いマウスの羊赤血球抗原に対する免疫応答などを調べる実験でした。
当時分かっていたマクロファージの機能は、「食べる」、「動く」でした。羊赤血球に対する抗体産生などを見ると抗原量によって全く異なる反応が見出されました。免疫応答での食細胞の役割に関する諸問題の打開に寄与するものと認められると、学位論文審査結果の要旨には記されていました。
50年後のマクロファージは、私には難しすぎます。お粗末でした。