2022年を迎えて
虎、トラ、ハートラ(寅)ちゃん
日本赤十字社 高槻赤十字病院長 古川福実
新年明けましておめでとうございます。
毎年の新年の挨拶を振り返ると、
2021年は「感染症と戦い続けた高槻赤十字病院創立80年の歴史に想う」でした。
2020年は「変化に挑む」でした。イギリスの自然科学者チャールズダーウィンの言葉を引用いたしました。
2019年は「和」の実現でした。
2018年は、特にテーマは設定しておりませんでしたが、「量から質へ」と言うことを述べておりました。
それぞれ、その年次を反映したものでした。
そのような話題に添えて、本院の最大の懸案である経営のことを述べました。最初の3年間(2017,2018,2019年)は黒字を増やすためのシーズを蒔くための対策、次の3年間(2020,2021,2022年)が支出を削減ついて言及しました。
うまく行ったこともあれば、未決着のこともあります。昨年の本院の10大ニュースから明るい点をピックアップすると
❶病院創立80周年
❷病院収支2年連続黒字(新型コロナ感染症に対応した皆さんの努力の結果と蒔いたシーズが少しずつ効果を示してきている)
❸ 病床再編 許可病床数の削減 439から335床に
❹ 新型コロナ感染症に挑戦的な立ち位置を取り続けたこと
❺ 外来再編 センター化
などが挙げられます。しかし、財政的な問題も絡んで、病院の新築移転については足踏み状態すなわち未決着の状態です。看護師不足対策は病院の生命線に及ぶ重大な事案となっております。
様々な対応を考え実行しておりますが、今できることは、赤字を減らして黒字を増やして、財務状態をよくすることに尽きます。
もちろん、質が高く安心安全で地域に求められる医療の提供が中心であることは言うまでもありません。
このあたりのバランスをとりながら2022年も進んでいきたいと思います。
今年は、日赤のマスコットのハートラ(寅)ちゃんと赤字への攻撃をさらに継続しましょう。
最後に 新型コロナウイルスオミクロン株が、ステルス状態から爆発状態になろうとしています。職員の皆様におかれましては、体調に十分気をつけて高槻赤十字病院のミッション遂行に精励されますようお願いいたします。
令和4年1月4日
