「科学者はこのような議論で特別な役割を果たす。前進する度に、恩恵と危険性と起こりうる障害をはっきり説明しなければいけないのは科学者なのだから。しかし、議論の主導権を握るのは社会全体であるべきだ。政治指導者たちも、全面的にこうした問題に関与すべきだ。今のところ、科学技術がわれわれの生活や経済に与える多大な影響に、充分に気づいている政治指導者はほとんどいない。だが、政治の出番は、科学より「後」であって「前」ではない。この順番が逆になったとき、どれだけ悲惨なことになるか、世界は幾度となく目撃してきた。」
—『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か』ポール・ナース著
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