仕事の話。

うまくいくプロジェクトというのは、決定までに議論を尽くし、
決定した後は一心不乱に実行する。

という事が徹底できている、と感じます。

私が目指しているのもこの方向です。
ひとたび決定したらぶちぶち言わない。やる。

で、上手くいっていないプロジェクトではしばしばこの逆が起こります。

決定するまでには全く波風が立たない。みんなイエスと言っている。
でも、実行しようとするとなんだかいろいろある。

最近読んでいる『リーダーを目指す人の心得』に心から共感できる
くだりがありましたので、長いですが引用します。

著者は、アメリカで黒人初の国務長官を努めたコリンパウエルさんです。

すべての部下に対し、以下のように、私に議論をしかけるようにと
指示してきた。

「私に反論しろ。心の底から反論しろ。自分が正しく、私はまちがった道を
選んでいると私に納得させろ。それが君たちの義務だ。

その為に君たちはいるのだから。
私に反論されたからといっておじげつかないこと。

ただし、議論を尽くしたとして私が決定を下す瞬間がいつかくる。
そうしたら、自分の考えであるかのように私の決定を実行しろ。

すばらしいと口先だけでほめたたえるだけなどもってのほか。ぶつぶつ
文句を言うのもダメだ。一致団結し、成果を出さなければならないとき
なのだから。

また、新しい情報が入ったとか、私自身が失敗に気づいて再検討しようと言う
とかがないかぎり、この段階で議論を蒸し返さない事。

忠勤とはしっかり反論する事であり、また、きちんと実行することである。

意思決定とは君たち自身について行うものでもなければ君たちの人格に
ついておこなうものでもない。

意思決定とは、情報を全て集め、分析し、適切な回答を導き出そうと
するものだ。私は、君たちに対して常に愛情をもって接する。

だからまず怒れ。そのうえで乗り越えろ」


決定までは議論を尽くす。
決定したら何も言わずに一心不乱にやり遂げる。

逆になっていないか常にチェックしたいですね。

リーダーを目指す人の心得
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