有名なコピペジョークに下記のようなものがあります。
ある船に火災が発生した。船長は、乗客をスムーズに海へ飛び込ませるために、
イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
ドイツ人には 「規則では海に飛び込むことになっています」
イタリア人には 「さっき美女が飛び込みました」
アメリカ人には 「海に飛び込んだらヒーローになれますよ」
ロシア人には 「ウオッカのビンが流されてしまいました、今追えば間に合います」
フランス人には 「海に飛び込まないで下さい」
北朝鮮人には「将軍様が飛び込めと仰っています」
ポリネシア人…は、黙ってても飛び込む。「ヒャッホーーッ!」
日本人には 「みんなもう飛び込みましたよ」
source:http://yellow.ribbon.to/~joke/tobikome.html
国民性を表すジョークとして使われているのですが、
マネジメント上でも実に示唆に富んでいる内容です。
全く同じシチュエーション、全く同じ目的を達成するためでも、
相手のモチベーションが違えばコミュニケーションを変えた方が効果的
という事が端的に表されているからです。
カーネギー氏の名著である『人を動かす』にも、人をよく観察し、
効果的なコミュニケーションを取る事が推奨されています。
例えば、大きな怒りを携えてクレームを言いに来た顧客に対し、
話を聴き続け、相手の勘違いであるにもかかわらず、
「あなたがそこまでいうのであればご希望通りにいたしましょう」
と返す事で逆に信頼を得たエピソードが紹介されています。
さて、ここで注意したいのは
・相手のモチベーションにおもねって目的をブラしてはいけない
・効果的だからといって嘘をついてはいけない
の2点です。
簡単にいうと、こうした種類の"配慮"は簡単にメンバーに見透かされます。
重要なのは「上手く伝えよう」というテクニックではなく、
きっと相手の為にもなるんだという事実と率直さです。
意識していきたいですね。
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