小川さん から献本いただきました。あざーす!

志マーケティングのすすめ

実はとっくに読み終えていたんですが、書評が後手になってました。
別にさぼってたわけじゃないのよ!

■マーケティングを熱く語る。


この本は、2人そろってワールドワイド、フジマキブラザーズの弟さんが著者の
マーケティング本です。

商品選び、知識付け、プロモーションといった項目について、
彼の持論が展開されています。

ロジカルというよりは、実体験を熱く語るというのがふさわしい本であり、
読むとやる気があふれてきます。
どれくらい熱いかというと、たとえばこんな具合。

たとえば『ビームス』。ここは輸入物をいち早く扱い、アメカジやトラッド、
イタリアものをはじめとする数々のブームを仕掛けてきたセレクトショップの
老舗だが、この店の売り子さんたちは素晴らしく教育されている。

商品を作っている人間の魂が乗り移っているのではないかと感じられるくらい、
商品に通じている売り子さんもいる。

ある商品を手に取って

「これはどういう商品なの?」

そんな質問をぶつけると、1時間くらいあは平気でしゃべれるくらいのうんちくを
備えている。

こういう販売員に出会うと、僕はうれしくなる。

■実体験主義


藤巻さんの姿勢は、実体験主義とでもいうものです。

街を歩き、空気を感じる。店の変遷を感じる。
素材は本で読むだけでなく自分で実際に触ってみる。
どういう色か、自分で見て自分で触る。

その実体験、実感こそがマーケティングの基本であると語ります。
個人的にもこれは賛成で、去年体感しました。

昨年、渋谷で爆発事故が起こった時、僕は当時のボスだった須田さんの
ススメで現場を見てきました。

その時、すれ違うおばちゃんの表情や、ざわりざわりと触覚を刺激するような
空気を体験して、ニュースで見てるだけでは分からない情報を得ることが
できました。

後この本、クーリエジャポンかと思うくらいクールジャパンな事例が
紹介されます。

曰く、和色は数万とある、曰く、日本でスポーツカーを作っている
デザイナーがいる。
等々。

■フジマキ十カ条

最後に、巻末に掲載されているフジマキ十カ条を
書いておきます。

大体、本の世界観が分かっていただけると思います。

【第1条】遊べ。楽しく遊べ。
【第2条】熱い仲間と熱く語れ。
【第3条】熱い仲間といっしょに笑え。
【第4条】寝る時間を惜しめ。骨身を削れ。
【第5条】書を読め。乱読、通読、精読。
【第6条】歩け。街を歩け。
【第7条】食え!メタボなんて気にするな。
【第8条】仮定を大事にしすぎるな。放っておいても子供はド冊。
【第9条】人間、大切なのは肺活量だ。
【第10条】仲間を愛せ。


志マーケティングのすすめ
藤巻 幸夫
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5 フジマキ道十か条に注目!
5 さすが!