私であれば、よそで一万円のものを、場合によっては一万五百円で売ることに決めます。
するとお客さんが、“なぜよそより高いのか”と聞かれる。

その時に、“同じ製品ですが、
私の方はお添え物があるのです”
“何を添えてくれるのですか” “私どもの魂を添えるのです”

と申し上げたらいいと思うのです。

                                    松下幸之助 『商売心得帖』


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今読んでも名著。

「笑顔の景品を」
「惜しい店を無くしたなァ」と思ってもらう。
などなど、商売の基礎が学べます。

このくだりも別に無茶しろとか根性入れろとかいう文脈ではなく、
よそがいくらだからうちもいくらではなく、値段に負けない価値を
ちゃんと提供しなさいという話。


商売心得帖 第2版
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4 経営者は従業員一人一人の“心根”に立つ
5 とても読みやすい。商売をするにも気持ちが大事。
5 珠玉の言葉