広告ラブレター論についていまさらレス
 

そのラブレターは望まれていない | smashmedia

広告=ラブレター論の陥穽。 - 広告って、なに?

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by Q Sim

■いきなりそもそもの話


そもそもの話をしてしまうと、広告は思い入れが強い人が多いと思う。

個人的に広告が好きとかいう感情は無く、よく言われるマーケティングの
一部としての興味しかない。

なので、ビジネスがうまくいくための手段として機能しているか及び、
インターネットメディアの場合は収益源として機能するかにしか興味が無く、
意味があるならクリエイティブも工夫したら?としか思ってない。

よりマーケティングがうまくいくからクリエイティブも工夫するわけで。
よりマーケティングがうまくいくから新しいメディアも使うわけで。

なんかその前提をぶっ飛ばしてクリエイティブが面白いこととか、
新しい取り組みが持ち上げられてる感じがしないでもない。

もちろん、僕の勘違いでしょうけどね。


■でさ、君は何を変えるの?


で、さらに言うと広告の人達は問題についてよくしゃべる。
良くしゃべるんだけど、組織最適みたいなことに本気で取り組んでる人に
あまり会わない。

本当に簡単な例でいくと、「広告代理店は枠売りをやめるべきだ」論。

ずーーーっとこの話をいろんな代理店のいろんな人から聞いてるんだけど、
「枠売りをやめられるように組織を動かしてる」人には滅多に合わない。

「俺は枠売りをしない」人、「個人として問題解決が得意」な人、
「枠売りをする同僚を馬鹿にしてる」人は見るんだけどね。

漫画の『蒼天航路』で、国の欠点ばかりを延々と議論し合うやつらに対して、
曹操はこう言い放つ。

「お前らには億の民を食わせるという気概が無い」

そのとおり。
いみじくも組織の欠点を指摘するのであれば、組織全体を変える何かを
始めるべきだ。

例えば、成功事例をみんなと共有してる?
あなたと、枠売りの違いは何?どうやったらそのギャップは埋まるの?

君が枠売りをやめたところで大してインパクトは無い。
明日交通事故で君が死んだら、その組織はやっぱり枠売りするんだよ。

第2、第3、第4の君を未来永劫にわたってその組織が生み出せるようになって、
やっと枠売りは無くなるはずじゃないだろうか?



なんつーか、そんな感じで自己表現に過ぎてリアリティを無くしてる
人が多い気がしてます。