自分たちの都合に合わせて現実を変えようとしてもだめよ
という話。

元ネタはここらへん。
Online Ad: Online Reputation Management




globe
by hfb


■不祥事の後始末は SEO で出来ない


どこで、とは言わないけども検索したときに悪評が表示されて
しまうという課題に対して、サブサイトをいっぱい作って悪評を
1ページ目から追い出そうという提案があったという事を
間接に聞くことがある。

この課題に対しては、あまり良い対応ではないと思う。

これは、以下の2つの意味からきている。

[物理的にできることが限られているから]
・そもそもニュースに乗ってしまえばブレンドサーチで通常の順位関係なく
 表示されることがある。

・さらにそもそも単一ワードはまだしも、無数にある掛けあわせワード
 全てを覆い隠すのは難しい。実質的に不可能。

[対応する術はもっとあるから]
・インターネットはアーカイブされ、コピーされていくメディア。
 その為、通常の情報収集ではプラスもマイナスも両方見るのが普通。
 だから、オープンにしたうえで自分の考えを正確に明らかにした方が得。

 悪評で指摘されている欠点について、対応しているならばしている事実を、
 対応していないが現在対応する計画でいるならその事実を伝えるべき。

■結局、どうするべきか?


で、結局どうすればいいの?ということだけど、指摘されている事実については
ちゃんと説明するページを作って、そこに対して、SEOをかける(ページを作れば
別に特別な施策が必要ない場合も多いと思うけど)。

最初はインデックスもされていないだろうからサイトリスティング広告を、
検索エンジンにしっかり認識されるようになったら広告は停止すればよい。

インターネットはアーカイブされ、コピーされるメディアなので過去の何かを
完全に消したり、ごまかすことにはあまり向いていない。

それよりも、生活者が情報収集する導線上にしっかりと自分たちのスタンスを
乗らせることが重要だと思う。

事実無根のうわさサイトが表示されているのであれば「噂は事実無根です」と。
過去そういうこともあったけど今は違うのであれば「ご迷惑をお掛けしました。今は対処済みです。」と。

■さらにそもそもの話


さらに、そもそも、悪評への対処は SEO ではなく企業の姿勢の問題だし、
それは広報対応であったりする。

広報の対応を SEO でアシストするのであればいいけども、
広報対応無しに SEO で何とかしようというのは間違っている。

そういえばどこで読んだか忘れたけど、地図検索に絡めた記事で、
「将来的にGoogle mapで上位表示されるために駅ビルに引っ越すことが
 検討されるかもしれない」的な結論を読んだことがあるけど、これも一緒。

現実を、自分たちの都合で矮小化してはいけない。