同期って大切だよね。っていう本

graduate
by ddrmaxgt37

私、三国志がとっても好きです。

マンガで言えば横山光輝三国志、蒼天航路は言うに及ばず、
小説では反三国志から北方謙三の三国志を読破、DSにはもちろん三国志大戦が
刺さっているという具合に。

で、その三国志の時代に実はとてつもなく人材を輩出した私塾があります。
それが曹操を「乱世
の奸雄」と評した司馬キの塾。

この塾の同期には、天下三分の計を実現し蜀を支え続けた諸葛亮、
赤壁の戦いで連環の計を立案して魏撃退の一翼を担ったホウトウ、
蜀はじめての軍師徐庶元直と目もくらむ人材を輩出しています。

今回読んだ『ホウトウ』は、彼ら同期を軸にストーリーが進んでいきます。

徐庶が劉備の元を去るにあたり諸葛亮を推薦し、
諸葛亮と再会したホウトウが連環の計を立案し、
それを見破りながら見逃した
徐庶が戦火から逃れるための策をホウトウがさずけ
という具合に、所属する組織を超えて国を超える、因果の妙とでも言うんでしょうか。

っと、いうか普通に蜀の歴史を支えていますね。

早死にしなければ蜀の歴史が変わったほど大人物の割に、
意外とちゃんと出てこなかったホウトウが描かれているという
意味でも面白い本です。
立石 優
ほう統―孔明と並び称された蜀の大軍師 (PHP文庫 た 37-5 大きな字)