買いました。

紺野 俊介, 渡辺 隆広
SMO(ソーシャルメディア最適化)実践テクニック

内容は、実践的SMO手法についてです。
基本的な考えかたから実践が読みやすい分量で
まとまっています。

書籍名で検索しても目次一覧が出てこなかったので、
SMO的にはウェブに置いておいて欲しかったなと思ったのですが、
まぁそれはおいといて。

本書では検索エンジン経由からのトラフィックは、重要で
あるものの、そろそろソーシャルメディア経由でのトラフィックも
無視できないですよね。という前提の元、SMOを以下の
ように定義づけています。

①ソーシャルメディアへ情報を効率的に流通させること
②ソーシャルメディアからの誘導を最大限に引き出すこと

そして、この2点に基づいて具体的施策を提案されているので、
とてもすっきりと内容がまとまっています。

曰く、
 リリースはパーマリンク化しよう(されていないとリンクを躊躇する
 ブックマークボタンを設置しよう(ブックマークされやすい
 RSSを配信しよう(リピーター確保
 プレスリリースはHTMLにしよう

等のサイト構造に関する提案。
そのほかには

 タイトルを工夫しよう(検索数を参考に
 ユーザーに有益なコンテンツを提供しよう

というコンテンツに関する提案が出てきます。

ざっくり言うと、ドキっとするタイトルで
面白い内容のコンテンツを配信しようということだと
思うのですが、
ここにSEOとして踏み込むべきなのか良くわかりません。

会社のコンテンツとして、面白い事実から記事のネタを作り、
世間に流通させるというのはPR会社がやっている
「情報開発」という仕事
に結果としてとても似ていると思うからです。

コンテンツ志向は方向性として正しい気がしますが、
面白いネタは無いかと探しまわる連中と本当の意味で
勝負になるのか僕にはよくわかりません。

APIを公開したアマゾンのように、ユーザーメリットを与えつつ
まとめサイトが勝手にできていくtrackfeed のように、システム的に
トラフィック(とあわよくばリンク)の獲得が自然増していくシステム
は結構面白そうだなと、読後に思いました。