悶々としているときに読むと、反面教師として
何故かやる気を出させてくれる本達。
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『一瞬の夏』 沢木耕太郎
日系ボクサー、カシアス内藤が主人公。
視点は沢木耕太郎。
沢木氏はよっぽどこのボクサーに愛着があるのか、
他の本でもこのカシアス内藤に関する記述はでてきます。
ちなみにこのボクサーは「やってやる」ことがないまま
そのキャリアを閉じてしまいます。
歯がゆいというのがぴったりな本。
「ファイトマネーの安い試合でブンブンやるわけにはいかないんだよね」
カシアス内藤(負け試合の後に)
- 沢木 耕太郎
- 一瞬の夏 上 (1)
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『グミ・チョコレート・パイン』 大槻ケンヂ
グミ編、チョコレート編、パイン編からなる高校生の群像本。
主人公賢三がどうしようもなくドボンクラです。
自分は他の奴とは違う、いつかやってやると思いながら、
自分の周りがどんどん先にいってしまう。
今日こそやるといいながら、結局オナニーして終わり。
「明日こそ、、明日こそ、、、」
そういう葛藤が延々描かれています。
いいから働け。
「俺は、オナニーなど、していなーーーーーーーーーーーーい」
賢三(自暴自棄のあげく、オナニーをしたところを母親に見つかって)
「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト!チ・ヨ・コ・レ・イ・ト!チ・ヨ・コ・レ・イ・ト!」
賢三(一気に女優デビューしてしまった美甘子に追いつこうとして)
- 大槻 ケンヂ
- グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)
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『フライ・ダディ・フライ』 金城一紀
これは映画にもなってました。
娘を暴行された父親が、相手を懲らしめる為に修行して
野良バーリートゥードで高校生ボクサーをとっちめる本。
ダメ親父ですが最終的にやったります。
親父を支援するモテない高校生「ゾンビーズ」も
ダメなやつらですが、こいつらも最終的には彼女を
ゲットします。
読み終わった時に腕立て伏せをしたくなる本。
「自分のこと、父親としてかっこいいと思えた事、あるか?」
(辞職を決断し、同僚に問いかけて)
- 金城 一紀
- フライ,ダディ,フライ
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他にもありましたら紹介しまっす。