今週読んだマーケ本はどれも当りだった。

ラッキーな1週間だ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『口コミ2.0』

上原 仁, 保田 隆明, 藤代 裕之
口コミ2.0 ~正直マーケティングのすすめ ~

Newsingを運営しているマイネットジャパン上原さん、ガ島通信藤代さん

ちょーちょーちょー良い感じ保田さんの共著本です。


AISCEASに始まり、がりがり君のマーケティング戦略。

それぞれが関わった事例等を交えて、CGM周りを意識したマーケティングを

やる際の基礎知識が一通り詰まっています。


で、この本が面白いのは、

この本の販売自体が口コミ戦略をとっているところ。


有名ブロガーへの献本

セミナーの開催によるバズ発生

著者自体が有名ブロガーなので、それぞれ告知

強いネタ「ガリガリ」君をフィーチャー

と、口コミを説く本だけに戦略も見事です。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『99.9成功するしかけ』

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4761263970


キシリトール市場2,000億円を作った方のストーリーです。

前半の味の素時代+立ち上げ期は自伝のようなものなので

つらいですが、頑張って読むとものすごく面白い後半が待ってます。


特にささったのは、

パブで取り上げてもらうほど面白い事実が無い。

無いなら作る!


という姿勢です。

例えば・・・


ニュースステーションにキシリトール特集を組んでもらいたい。

「ちゃんと情報として面白くないと。特集組むならオモシロさがないと。

 例えば、小学校の虫歯率がキシリトールで下がるとか」っていわれる。

で、小学校に交渉してキシリトールを使ってもらって

本当に虫歯率下がった!

見事ニュースステーションで特集報道


という具合。

交渉テクとかいろいろ出てましたがこの行動力が一番大事だと思います。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『金融マーケティングとは何か』


広瀬 康令
金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ!

ある意味これは一番の衝撃でした。


マーケ系の本で出てくる広告というと、大抵イメージ広告とか、

ブランドを作っていくとかそういう話になりがちです。


が、この本の作者はバリバリのダイレクトレスポンス思考。


自ら「データベース」と呼ぶほどいろんな手法、メディアを

試し、最適なものをやっていく。

もちろん、広告に限らず店舗戦略などもマーケ/調査データを

元に仮説をたて、挑戦を繰り返します。


外資系銀行の預金獲得、名古屋の“空中支店”ローンチ、投資信託の銀行窓口販売、

掛け捨て保険販売などのミッションインポッシブルを見事な洞察と行動力で

成功させていくのは正に圧巻。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


どの本にも共通しているのは・・・

 メディアをボリュームで買う時代は終わった

 パブ重要

 自分の頭で考える

の3点。