音楽配信メモの津田さんが出られていた

JASRACのシンポジウム にいってまいりました。


さっそく内容を・・・といきたいですが、まずはひとつ!

実はこのシンポジウム、録音も写真もカメラ出してもだめー!という

縛りがありました。うーん、さすがJASRAC。


で、内容は大体以下の感じでした。


①現在、文化庁においての著作権への取り組みとか

②法的に見る著作権

③パネルディスカッション


パネルディスカッションは更に5つテーマが設置されていました。

・著作者人格権

・著作権保護期間の延長

・著作物を円滑に利用できる仕組み

・私的複製について

・新しい音楽配信の形(Youtube等)


仕事のブログでもまとめますんで、

個人的ハイライトを。


著作権保護期間の延長の話題の際の話。


著作権者団体の方が、

「著作権は芸術を扱う権利。だからリスペクトが必要なのです」

という理屈をつけていたんですが、これは苦しい。


だって著作者をリスペクトすることと、著作権者の権利保護期間延長は

別物だもの。後者は「もっと稼がせてよ」ってことでしょ。


芸術、文芸をリスペクトすることはとても大事で、パブリックになった瞬間

酷い使い方をされるのはしのびないって言ってましたけど、

それお金関係ないじゃないですか。意識を高めようって問題ですもん。


時事通信の宮武さんという方も

「夏目漱石の作品はパブリックになりましたけど、日本人って漱石を

 リスペクトしてるじゃないですか」と冷静に突っ込んでいました。


あと私的複製問題ではZune税支持の言説も。

個人的にこれは現状では不可能だと思います。メーカーにうまみが無いですから。

Zune税をとる代わりにコンテンツ配信をメーカーが始めたら時にはちゃんと曲卸すとか、

そういう条件をつけて話を進めたほうが良いと思います。


あとはYoutube上の共有に関しては有線放送のように、

許諾権を制限する代わりに請求権を認めるのはどうか?

というアイディアがとても面白い。


っと、いうかCBSがYoutubeと結んだ広告収入シェアのモデルが

これに近いと思います。

手間もかかりませんし、現実的な案だと思います。


最後に質問してきました。


Youtube上にWiiのアカウントが存在していて、

CMが流れてます。


で、そのCMに吉田兄弟のインストが流れてるんですよ。


これの処理ってどこがするの?

Youtube?任天堂?っていうかJASRAC怒らないの?


日本でやるにはどうしたらいいの?


答えは

「米任天堂が、米人向けに配信してるから、アメリカのルールで著作権処理してるはず。

 だから問題ないと思います。

 日本ではネット上での著作権処理は暫定合意があるので、そのルールに従うと思います」

とのことでした。


正直JASRAC主催だったのでもっと偏った話ばかり出てくるかと思ったのですが、

以外にやわらかい意見が多かったです。


これで無料とは結構良い経験しました。


仕事ブログに明日まとめます。