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日米対決
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アメリカのGoogleNewsと日本のGoogleNewsを比べると
面白いことが分かります。
試しに日本版で「イスラエル」 、英語版で「israel」 と検索してみてください。
英語版の場合、アメリカはもちろんイギリス、オーストラリア、インド等の英語圏のニュースから、
スペイン、フランスのヨーロッパ圏はもとよりロシアだのマレーシアのニュースサイトの記事を
読むことが可能です。
因みに、アラブ圏のトピックスを調べれば、かのアルジャジーラの記事も読めます。
正にフリードマンが言うところの「フラットな世界」。
世界からあるニュースに対するありとあらゆる見解が示されます。
たまたま今『google誕生』を読んでいたので知ったのですが、このサービスは
かの有名な20%ルールから誕生したそうです。
曰く、インドで育った彼は、インドのバイアスがかかった新聞にうんざりし、
他の英語圏の新聞を読んでいたのだとか。
一方日本版で調べても出てくるのは朝日新聞や読売、または地方紙です。
新聞赤旗や聖教新聞くらいエッジが立ったニュースがアグリゲートされると面白いのですが、
正直な話、それがあっても英語版の幅の広さの足元にもおよびません。
フラットな世界に存在する言語という壁。
個人がプラグ-アンド-プレイするには『英語』がパスポートとして必要なわけです。
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ニュースの行く末
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で、幅広さが確保できないのであれば深く掘るしかありません。
現状メジャー誌の横並びっぷりは誰もが痛感していることであり、
そこに目を付けたプレーヤー達がニュースという分野に続々参入してきています。
①PJ系
深く掘りその1。
代表的なものではLivedoorニュース 、オーマイニュース(8月オープン )が
PJを使用したニュースを配信しています。
著作権コントロールが楽なので、将来ニュースソースを販売する際に
楽そうなのが◎。
②TB系
既存サイトへのTBフォーム設置。
またはニュースサイトとTBのハイブリッド。ほとんどのサービスにおいて
ブログサービスもセットになっており、既存プレイヤーが好んでこの
手法を取り入れています。有名どころではCnet やiza がこの手法です。
トラックバックは結構面倒くさいので、着地アクセスこじきのみを集めてしまう
懸念があります。
また、本当に掲載したい有名ブロガーはあまりTBしてくれません。
③アグリゲーション系
google newsが最右翼。他にはedita@等があります。
ニュースサイトの肝と思われる「編集権」をオートにしたり、放棄しています。
完全に広告依存になりますので、ちょっとつらそうです。
④ソーシャルブックマーク
じつはもうひとつのアグリゲーション系。
クローラーから人間に置き換わっていますが。
ECナビ人気ニュース がジャンルごと配信をやっていますので、とてもそれっぽいです。
海外ではdigg にアルファブックマーカーとでも呼ぶべき人々が存在しており、
ライバルサイトからの引き抜きでは10万円/月のオファーがあるとかないとか。
編集ロジックに関しては正直どこもまだまだですのでニュースという観点でいくので
あれば参入余地が充分ある分野だと思います。
既存サービスがユーザー投稿やブックマーク数で掲載順位を決めている中、
役に立つ順序に並べ替えられれば相当ブレイクの予感がします。
ちょうど、googleがPageRankによって検索エンジンのデファクトを取ったように、です。
⑤ブログネットワーク
海外でいうとblogburstがこれにあたります。ブロガー達が集まってこれを
ネットワーキングするのです。
Webリングに近いものですが、オプトインで記事を集め、再編成した上で
配信しています。
オプトインですので当然記事の販売が可能です。
実は新規事業コンテストこれで出したのですが、落ちました。
CGMは実は一部のまじめなユーザーがたくさんのコンテンツを作っている事を
考慮すると、悪くないと思うんですけどね・・・。
オプトインであつめりゃいいんじゃねーかと思ったのでちょっとチャレンジ
してみようかと思っています。
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収益化
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疲れましたのでまた今度書きます。