タイトルをCCとPPにするか非常に悩みました。

が、どうでも良いのでそのまま続行と言うことで。


現在存在しているwinnyやshare等のPtoPソフトや、

youtubeや国内百家繚乱状態の動画共有サイト、

また、ブログや掲示板などのコンテンツ単位流通が可能であるインフラの誕生

という現象が、様々なところで問題視されています。


論点としては概ね以下のような感じでしょう。


①おいコラ!著作権どーすんだよ!

②タダで流通したらちゃりんちゃりん金稼げねーじゃねーか!

③編集すんな!入れといた広告台無しだろ!


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①おいコラ!著作権どーすんだよ!

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①に関して言えば現状の著作権の限界は様々な人が指摘しており、

かの有名なwinny作者金子氏は過激な方法で著作権を変えようと思ったと

まで発言しているようです。


 「個人的な意見ですけど、P2P技術が出てきたことで著作権などの従来の概念が既に崩れはじめている時代に突入しているのだと思います。お上の圧力で規制するというのも1つの手ですが、技術的に可能であれば、誰かがこの壁に穴あけてしまって後ろに戻れなくなるはず。最終的には崩れるだけで、将来的には今とは別の著作権の概念が必要になると思います。どうせ戻れないのなら押してしまってもいいかっなって所もありますね。」 (Cnetより引用)


もちろん、現行著作権下では、違法は違法ですのできちんと取り締まられなければ

ならないわけですが、ココで単純な疑問がひとつ浮かびます。


「自分のコンテンツがコピーされ、様々な人の目に触れることは、

 悪いことなんだろうか??」


ブログで紹介されればご丁寧に一言つけてくれる可能性もあります。

タグ分類されていれば嗜好がマッチしている人が発見してくれる可能性すらある。


しかも、良い悪い、違法適法に限らずこれらは既に可能になってしまっており、

やめろといっても止まらない状況なわけです。


で、ここで出てくるのがクリエイティブコモンズライセンスです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA


ざっくり言うと、利用可であることを前提に作られるコンテンツ群のことで、

「改変すんな」とかいろいろ制約もつけられます。

無断転載が問題なのであればそれを条件に作るということですね。


実際、イギリスBBCはコンテンツの一部をクリエイティブコモンズライセンス下で

提供しているそうです。

因みに理事を伊藤穣一氏が勤めています。


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②タダで流通したらちゃりんちゃりん金稼げねーじゃねーか!

③編集すんな!入れといた広告台無しだろ!

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で、このクリエイティブコモンズの欠点は、

既存のビジネスモデルとはそぐわないところです。


そりゃそうですね。コンテンツの無断転載を認めてしまうと、どう考えても

ちゃりんちゃりんモデルや「コンテンツ⇒広告⇒コンテンツの順番で放送」モデルは

崩れてしまいます。


ですが、これに関しても解決法があると思っておりまして、

それがプロダクトプレースメントです。


ようはコンテンツの一部として広告を存在させることによって、カットさせないという

手法です。こういう広告を内包するコンテンツは、動画共有サイトやブログといった

技術群の恩恵をフルに浴す事が可能になります。


コンテンツさえ良ければ勝手にコピーされて、いろいろな人の目に留まっていくわけですから。

ことに、同じような嗜好の人が、同じような人に勧める可能性が高いので、

ニッチコンテンツは広告を取りやすいはずです。


問題はこの手法をとれない作品ですね。

音楽とか・・・。


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で、何?

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著作権関係の報道で気になったのは、クリエイターの利害とそれを使って

お金をもうける人の利害が必ずしも一致していないということ。


著作権は著作権で別途に考えて、金もうける手段なんてスーツが考えろよ!

と思っちゃったんですね。

著作権を現行のままで本当に守りたければ、違反者は死刑とかやんないと

無理だと思います。


では、また。


7/19追記:

音極道茶室: YouTubeを白く塗れ!常識が変われば景色も変わる

煩悩是道場 - YOUTUBEは白く塗れない。少なくとも現状の儘では。

「youtubeはまず黒から灰色を目指すべき」

youtubeをめぐる著作権論議です。是非ご参考に。