パキスタン、日本からの貨物を検査
パキスタン原子力規制局(PNRA)は、福島原発事故の深刻な事態をうけ、日本から到着する貨物を扱う湾岸局に対し、食用及び非食用の全貨物を放射線検査するよう指示した。
また、日本から直輸入される貨物に通関証明を義務づけする。食用品は、放射線防護法に基づき、放射性核種の汚染レベルを検査し、商品のサンプルを当局に送るよう指示した。非食用品は、カラチ国際コンテナターミナル(KICT)、パキスタン国際コンテナターミナル(PICT)、及び集積貨物コンテナ規制ターミナル(IC3)に設置された放射線ポータルモニターで検査するよう指示した。
2010年7月以降、パキスタンは日本から、自動車、自動車向け現地組み立て部品、機械、鉄鋼、通信設備、有機化学など、8億6300万ドル相当額の物品を輸入している。
先日、パキスタンの科学者が連邦政府に対し、日本からの輸入を速やかに止めるよう要求した。日本からの風向きはアメリカやカナダ方面のため、パキスタンには放射線の影響は少ないものの、日本からの輸入品の中に通常よりも高いレベルのヨウ素が出たと報告されたという。
また、パキスタン原子力エネルギー局(PAEC)によると、パキスタンに少量の放射性ヨウ素が飛んできたという。