パキスタン洪水 日本の支援を | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

パキスタン洪水 日本の支援を

大規模な洪水で1400人余りの死者が出ているパキスタンの被害の状況について、日本駐在のパキスタン大使が東京で記者会見し、自衛隊のヘリコプターの被災地への派遣など、日本の支援の必要性を訴えました。


パキスタンでは、先月末からの記録的な大雨によって北西部で洪水が発生し、被害はインダス川に沿って中部や南部にも広がり、1400人余りが死亡し、被災者は1400万人以上に上るとみられています。こうしたなか、東京のパキスタン大使館で、ヌール・ジャドマニ大使が記者会見を開きました。ジャドマニ大使は、パキスタン政府が自衛隊のヘリコプター部隊の派遣を日本政府に要請したことを受けて、日本の防衛省と外務省の緊急調査チームが現地で派遣に備えた調査を行っていることを明らかにし、派遣が速やかに実現することに期待を示しました。また、ジャドマニ大使は「橋が流されて被災者が孤立し、農作物にも被害が出ている。現地では、今、感染症を予防するための医薬品や水を浄化するフィルターなどが必要だ」と述べ、コレラの発生が確認されている被災地で衛生面の支援が必要だと訴えました。パキスタンの大規模な洪水の被害に対して、日本政府は総額でおよそ1400万ドル(日本円で12億円余り)の支援を行うことを明らかにしていますが、国連によりますと、緊急支援にはおよそ4億6000万ドルの資金が必要で、国際社会のさらなる支援が必要な状況です。


NHKニュースより