ターリバーンが日本のバーミヤン保存に対して思うこと
こんな記事がありました。
原文は、こちら 。
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ターリバーンによるアフガニスタン・バーミヤン遺跡の破壊を防ぐため、日本がその遺跡を隠してみてはどうかと申し出たのに対し、ターリバーン強硬派は日本人がイスラム教に改宗してみてはどうかと提案。
2001年、日本がターリバーン政権に対し、1500年の歴史ある仏像を破壊しないようにと圧力をかけたと、在パキスタン・アフガニスタン前大使のアブドゥル・サラム・ザイーフ氏は自分の著書「私の人生とターリバーン」で書いている。
彼によると、日本からの公式派遣団は、スリランカの仏教グループとともに、仏像を一部ずつ取り除き海外で組み立てようと申し出て、さらに、仏像の存在が分らないように、仏像の頭部から足元までを覆い隠し保存しようと提案したという。
また、日本人が崇拝する仏教の祖先にあたるアフガニスタンは、その遺跡を保護すべきだと日本人は言うが、アフガニスタン人にとって仏教は「無効の宗教である」と考えられている。
ターリバーンは世界的な訴えを無視し、イスラム教は偶像崇拝を禁ずると、1ヶ月間銃やダイナマイトを用い仏像を破壊し続けた。ザイーフ氏は仏像の破壊はイスラム教のシャーリア法に従っているという。しかし、その破壊の決断のタイミングが悪く、ターリバーンと諸外国との関係を悪化させてしまった。
ターリバーンは2001年911テロ後、米軍が侵入した1ヶ月後に追放された。ザイーフ氏はキューバの米国グアンタナモベイで監禁されていたが、現在はカブールで生活をしている。