パキスタン産マンゴー、輸入解禁間近
在京パキスタン大使館商務部によると、パキスタン・マンゴーの輸入解禁が間近となった。
日本をパキスタン産マンゴーの巨大市場として見込み、パキスタン政府は日本政府にマンゴー解禁に向け働きかけている。日本で売られているマンゴーの価格は約2-3ドルであり、マンゴーが解禁されるとなれば、パキスタンはマンゴーの輸出により何百万ドルも稼ぐことができる。
日本政府は20年前、ハエウイルスによる感染を恐れパキスタン産マンゴーの輸入に反対した。日本の基準では、ハエウイルスに感染している果物は日本国への持ち込みが禁止されている。
1996年、ベナジル・ブット前パキスタン首相が来日した際、パキスタン産マンゴーの解禁を日本の関係機関に要請した。熱処理をして滅菌するという提案があったが、農林水産省は良い返事を出さなかった。2009年、ザルダリ大統領が来日した際にも、日本政府に再度要請している。
在京パキスタン大使館、日本経済産業省、パキスタン農林水産省、在パキスタン日本国大使館は、ハエウイルス対策に向け何度も協議した。そしてこの度、日本の関係機関がパキスタンから提出された報告書を承認した。
パキスタン産マンゴー解禁の公式発表までにはもう少し行政プロセスが必要であるが、パキスタン政府は2010年度中のマンゴー解禁を期待している。