アシュラ祭(アーシューラー)
12月28日は、シーア派最大の宗教行事「アシュラ」(アシューラー)
です。
イスラム教において宗教的に重要な日のひとつですが、
スンナ派とシーア派との間でその意味合いは大きく異なります。
スンナ派では、預言者ムハンマドがマッカからマディーナに移住した後、ユダヤ教の「贖罪の日」の断食をまねて、マディーナで創設されたイスラム共同体における断食潔斎の日と定めたことに端を発しています。
シーア派では、指導者フサインが殉教した日として、タアズィーヤと呼ばれる殉教追悼行事を行います。預言者ムハンマドの死から50年後、指導者フサインはウマイヤ朝の軍隊によって殺害されました。
タアズィーヤでは、フサインの殉教を哀悼する詩の朗読や、殉教したときの様子を再現する宗教劇が上演され、人々はフサインの死を大声で喚き、涙を流して嘆き悲しみます。さらに、フサインの棺を模した神輿が担ぎ出されたり、人々が鎖で自分の体を鞭打って哀悼の意を表現するなど、イスラム教以前の異教の残滓とみられるような熱狂的な儀礼が繰り広げられます。
この日はパキスタンの祝日ですので、パキスタン大使館は休館です。
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