パキスタン編集者が受賞 世界新聞大会で金ペン賞
インド南部ハイデラバードで開催中の第62回世界新聞大会 で1日、報道の自由に寄与したジャーナリストに与えられる「2009年自由のための金ペン賞」が、タリバンからの脅迫やパキスタン政府の言論妨害や弾圧と長年戦ってきたパキスタンのフライデー・タイムズ編集局長ナジャム・セッティ氏に授与された。
セッティ氏は「宗教原理主義などの過激派や権力による報道妨害に抵抗してきた。中立で独立し、リベラルで公正な報道の自由を守ることがメディアの務めだ」と述べ、インド、パキスタンのメディアがナショナリズムの傾向を強めることに警告を発した。
大会は11月30日に始まり、1日に開かれた開会式にはインドのパティル大統領も出席。ティモシー・ボールディング世界新聞・ニュース発行者協会(WAN―IFRA)専務理事が2009年の「世界の新聞産業最新情勢報告」を発表した。