国連総会16年連続日本提出の核廃絶決議案を採択
2日国連総会は、日本が提出した核廃絶決議案を賛成171、反対2、棄権8で採択した。同決議の総会での採択は16年連続となった。しかし、北朝鮮とインドは反対票を投じ、中国、イスラエルなどが棄権した。
今回は米オバマ政権の誕生などで生まれた軍縮の機運を反映し、ブッシュ政権時代に反対に回っていた米国を含む過去最多の87カ国が共同提案国に名を連ねる事となった。
決議は、最近の核軍縮機運の高まりを「歓迎」するとともに、来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を成功させることの重要性などをうたっているものの、総会決議自体には拘束力がなく、国際社会に対する理念の提唱が決議の主目的となる。
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