インド伝統の刺繍、布地 日本に売り込め | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

インド伝統の刺繍、布地 日本に売り込め

インドのファッション業界が日本市場に熱い視線を送っている。欧米への繊維輸出が伸び悩む中、アパレル商品をテコにして主力産業の対日輸出拡大を目指す狙いだ。インドの伝統的な紡績や刺繍、色合いなどは、日本人女性が好むエスニック色が満載で、市場拡大の潜在性は高い。ただ、インド製品は品質管理の面で問題が少なくなく、厳しい日本の消費者を満足させられる品質を維持できるかが大きな課題となっている。


鏡を布に縫い込む「ミラー刺繍」、薄い生地に施された細かな「チカン刺繍」、金糸とスパンコールできらびやかな「ザリ刺繍」…。刺繍の種類だけをみても多彩なインド。刺繍はインドの繊維業を語る上では、ほんの一面で、国内では紡績、織り、編み、染色、衣料縫製と、全工程が行われる。全国で約3500万人が繊維業を支える。


インド繊維業の規模は620億米ドル(約5兆5千億円)。GDPの4%、対外輸出の17%を占める主力産業だ。輸出では衣類がほぼ半分を占め、2005年度の輸出は175億ドルと、前年度比25%増の過去最高の伸びを記録し、07年度までほぼ2けた増を続けた。だが、輸出のほぼ半分を占める欧米の景気の冷え込みが直撃し、09年度は5%以上のマイナス成長がささやかれている。…


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