バングラデシュ、女性の3割以上が夫の暴力を容認
バングラデシュ政府が行った調査によると、同国の女性の36%が夫の暴力を容認している。妻が年上に対し無礼な態度をとった場合、夫に対し無断外出した場合、子どもを放置した場合に夫の暴力は許されると考える女性が多い。同国の既婚女性の約半分が夫に平手打ちされている。
バングラデシュ南部のチッタゴン、北東部のシルヘットのような都会に住む女性は、田舎に住む女性に比べて暴力を受ける傾向は少ない。2世代3世代からなる大家族の共同生活では、義理の両親に逆らうことにより配偶者との摩擦が生じ、それが妻への暴力となる。
夫の暴力について、女性の24%が妻が年上に逆らった場合はOK、女性の22%が夫と口喧嘩になった場合はOK、女性の18%が妻が無断外出した場合はOK、女性の16%が妻が子どもを放置した場合はOKとしている。
男性からの視点では、男性の25%が妻と口喧嘩になった場合はOK、男性の23%が妻が年上に逆らった場合はOKとしている。また、男性の16%が妻が無断外出した場合はOK、同じく男性の16%が子どもを放置した場合はOKとしている。
既婚女性の17%が夫に殴られるか物で攻撃されるかしている。既婚女性の15%が夫に蹴られるか、引きづり回されるか、打ち負かされるかしている。また既婚女性の15%が腕を捻挫させられるか、髪を引っ張られるかしている。
シルヘットやクルナでは性的暴力の被害は少ない一方、バリサルでは多く、バリサルでは既婚女性の21%が、ダッカでは既婚女性の20%が性的暴力を受けている。