ワニの養殖で高級品市場へ、バングラディシュ | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

ワニの養殖で高級品市場へ、バングラディシュ

バングラデシュの企業家が、革や肉を輸出するために数年前からワニの養殖を始め、高級品市場への進出を目指している。

 Mushtaq Ahmed氏が2005年に事業をスタートしたダッカ北方にある養殖場では、飼育するワニが400匹以上まで増え、バングラデシュにいる野生のワニを上回 る数となった。大きくなったワニの革やワニの子どもの輸出をことし中に開始する予定で、すでにヨーロッパのバイヤーらが興味を示しているという。

 革がハンドバッグやベルトに使われるほか、歯はネックレスや装飾品に、骨は香水に利用することができ、ワニ肉もいくつかの国で食べられている。 Ahmed氏は毎年、ワニの様々な部位を計5000点輸出する計画で、2015年までに500万ドル(約4億7000万円)の収益を目指している。

 Ahmed氏は、「このビジネスは本当に裕福な人をターゲットにしているので、世界的な不況の影響を受けることはない」と自信を見せた。また、ワ ニの養殖はオーストラリアやタイ、マレーシアなどでも行われているが、欧州連合(EU)とバングラデシュは特別な関税協定を結んでいるので、有利だと話し た。