タタ・モーターズの4─6月期は58%の増益 | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

タタ・モーターズの4─6月期は58%の増益

インドの自動車大手タタ・モーターズ<TAMO.BO>が27日に発表した第1・四半期(4─6月)決算は、純利益が58%増の51億4000万ルピー(1億0700万ドル)となった。
 前年同期は32億6000万ルピーだった。
 為替差損の影響が低下する会計方針の変更やコスト削減が寄与した。ただ、ジャガー・ランドローバー(JLR)部門の業績やバランスシートの強化策をめぐる懸念は払しょくされていない。
 アナリストは大幅減益を予想していた。
 純利益にはJLR部門は含まれていない。タタは同部門の業績は後に発表するとし、情報開示を控えた。
 為替差損は前年同期の16億2000万ルピーから5540万ルピーに縮小した。
 売上高は8%減の640億5000万ルピー。
 ロイターが調査した証券会社14社の予想は純利益が15億ルピー、純売上高が617億6000万ルピーだった。
 タタはJLR部門の経費削減・損益均衡に向けた目標設定・キャッシュフロー調整のためコンサルタント2人を起用することを明らかにした。ラビ・カント副会長は「彼らの提案に従い、JLRの経費削減の取り組みを改善する」と述べた。

タタ財閥―躍進インドを牽引する巨大企業グループ/小島 眞
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