イスラム教のベール | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

イスラム教のベール

イスラム教徒の女性が頭から被るベールは数種類あります。国や地域によって異なりますが、全身を覆い隠す布から、頭だけを覆う柄物のスカーフまで色々あります。最も厳しいアラブ諸国では全身を覆い隠す黒色の布をまといます。


全身を覆い隠す布は、アフガニスタンなどの中央アジアでは「チャドリ (チャドル)」、アラビア語では「ハバラ」、英語では「ブルカ 」、アラブ諸国では「ヒジャーブ 」と呼ばれます。この布には、目の部分に網状の布を付けていて、外からは中の人物が見えませんが、中からは外の様子が伺えます。


インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-chadri  アフガニスタンのチャドリ(chadri)


全身を覆い隠す布でも、目の部分だけを出す「ニカーブ」もしくは「アバヤ 」や、頭、手、足を出すマント「ジルバブ 」もあります。この場合、頭には別のスカーフを被ります。


また、マレーシアでは、帽子とスカーフが一体化したような形のスカーフもあります。こちも「ジルバブ」と呼ばれるようです。


インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-jilbab  マレーシアのジルバブ(jilbab)


イスラムの教義では女性は夫や父親などを除く一切の男性に容姿をさらすことを禁じており、とくに髪を見せることを戒めています。ですので、夫や父親以外の男性が家に訪問した場合、家の中にいる女性たちは子供であってもすぐに頭を覆い隠します。