インド経済成長率、2年以内に9%台を回復の可能性 | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

インド経済成長率、2年以内に9%台を回復の可能性

インドのシャルマ商工相は22日 にロンドンで、低金利と景気刺激による需要回復から同国の経済成長率 が向こう2年で9%を回復する可能性があるとの見解を示した。

  同相は、「シン首相はインドの経済成長率が今後2年以内に9%に 達することに自信を持っている」と述べた。シン首相は先月の総選挙を 受けて、任期5年の第2次連立政権を発足させた。

  インド準備銀行(中央銀行)によれば、過去7カ月間で6回の利下 げと3度の景気刺激策により、インド経済は国内総生産(GDP)の 7%近くに相当する後押しを受けている。ムカジー財務相は7月6日に 公表する政府予算案には、追加景気対策が盛り込まれることを明らかに している。

  シャルマ商工相は、「全体的にみてインド経済は安定しており、力強い」と語った。また、今回の危機に対しても他の国々より「インドは うまく対応しただろう」とし、インドは「健全な規制の枠組み」を備え ていると説明した。

  インド経済は1-3月(第1四半期)に安定し、GDPは2008年10-12月(第4四半期)に続き、前年同期比5.8%増を記録した。

  インド中銀のスバラオ総裁は今月20日、景気刺激策が浸透し、融資が生産部門に行き渡り、輸出が持ち直せば、同国経済成長は回復するとの認識を示している。